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特別支援学級への支援とICT機器の利用について

技術解説
特別支援学級とは、発達障害などにより通常の学級における指導では十分な指導効果を上げることが困難な子どもたちに対し、必要な教育を行うために設置された少人数制の学級をいいます。 今回は、発達障害の概要と特別支援学級でICT機器を導入・利用されている事例をご紹介したいと思います。
■発達障害とは、なんでしょうか?
主には学習障害や注意欠陥多動性障害やアスペルガー症候群など、脳機能の発達に関する障害です。
ICT支援員役割分担
(出典)・文部科学省 発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック
■特別支援学級の現場とICT機器を使った例
発達障害は、子どもによって症状が違うため一括りにすることは難しいのが現状です。 一定の型に納めて対応できるものではありませんが、ICT機器を使った事例を文部科学省より平成25年度に「ICTの活用による学習に困難を抱える子供たちに対応した指導の充実に関する調査研究」で行われた内容の一部をご紹介したいと思います。
① 数字の理解が難しい為、課題を行う時間の見通しが立たず不安になってしまうケース インターネットでタイマーを探し、見通しを視覚的に表示されるタイマーを導入し安心して課題へ取り組むことができるようになった。
② 話すことはできますが、発音が不明瞭で内容が伝わらないケース 話す様子をタブレットの撮影機能で録画し、自分の話し方を見たり聞いたりして理解する事で、発音する時の口の形を意識し改善する努力ができるようになった。
■最後に
調べ物学習や発表するツールで利用される事が多いICT機器ですが、学習を行うことが困難な子どもたちにも期待されているツールでもあります。 実践的な研究も進んでいる分野ですが、子どもにとって、どうすればストレスなく学習につながるのか、また、勉強することへの足がかりになっていくか、私たちも現場で考えながら業務に取り組んでいます。
出典・参考サイト)
・文部科学省 特別支援学級について   http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main.htm
・文部科学省 発達障害の法令上の定義  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/002/001.htm
・文部科学省 発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブック(PDFファイル)  http://jouhouka.mext.go.jp/school/pdf/tokushi_hougo.pdf
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