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修理業務で使用する少々変わった工具・治具
技術解説
今回は修理業務で使用する、少々変わった工具・治具についてお話したいと思います。
これらの工具・治具が無くてもPCの修理は可能ですが、より安全に、より丁寧に修理を行うため当社では使用しています。
■カバー外し治具
ノートPCのLCDやマザーボード修理には、カバー外し治具を使用しています。
LCDを覆うカバーや本体部分のカバーは、単に全てのネジを取るだけでは外せません。
カバーは器と蓋のような関係ですが、両者はいくつもの爪が噛み合っているために、力任せにこじ開けると爪を折ってしまいます。
そこでカバー外し治具の出番です。
爪が強力に噛んでいる箇所に差し込むと、無理なく噛み合わさった部分を広げて外す事ができます。
しかも樹脂製なので、ノートPCの筐体カバーを傷つける心配がありません。
興味のある方は、「カバー外し治具 パッカー」で検索してみてください。
■工業用ドライヤー
ドライヤーと聞くとPCの修理では一見不要と思われますが、カバーやケースを交換する際に必要になる場合があります。
メーカーによって工場出荷時に貼られていたシールや、お客様によって貼られた管理番号シールは、新しいカバーやケースに移植する必要があります。
このようなシールはそのまま剥がすと破れたり、ビニール製の場合は変形したりする事があります。
そこで工業用ドライヤーの出番ですが、シール類へ直に熱風を当てると変色・変形してしまう可能性があるので、裏側から適度に温めます。ただし、温める時間はコツが必要です。
そしてシールの粘着部分が柔らかくなったタイミングで、カッターなどをシールの角に差し込むときれいにめくれ、そのままきれいに剥がす事ができます。
このような処置を行い、預かり時と同じような状態で修理完了品を返却いたします。
当社のハードウェア保守サービスでは、メーカー修理と同等の高品質なサービスをご提供しております。
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