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VBScriptで文字の入力

技術解説
当社のSEも活用しているVBScriptですが、第1回「VBScriptで簡単なスクリプトを書こう」ではVBScriptで文字列の表示についてご説明しました。 今回のVBScript入門の第2回は、任意の文字列をキーボードから入力して画面に表示する方法をご説明します。 では早速、スクリプトを作成してみましょう。

①メモ帳を起動して、下図のように入力します。

VBScript     ②「名前を付けて保存」を選択し、任意のフォルダに”第2回.vbs”という名前で保存します。 VBScript     ③メモ帳を終了し、エクスプローラで「第2回.vbs」ファイルを保存したフォルダを開きます。 VBScript     ④「第2回.vbs」ファイルをダブルクリックします。下図のような画面が表示されましたね? ご自身のお名前を入力して「OK」ボタンをクリックし結果を確認してください。 VBScript   では、少しスクリプトの内容について説明いたします。 まず、1行目の「strAnswer = InputBox("あなたの名前は何ですか?", "質問")」ですが、実行結果と見比べてみてください。 VBScript

スクリプトのコマンドと実行結果の対応する部分を色分けしました。 黄色の枠で囲んだ「InputBox()」というコマンドは、入力のダイアログボックスを表示するためのコマンドです。 赤色の枠で囲んだ「”あなたの名前は何ですか?”」は、ダイアログボックスの中に表示される文字列です。 緑色の枠で囲んだ「”質問”」は、ダイアログボックスのタイトルメッセージ部分に表示される文字列です。 青色の枠で囲んだ「strAnswer」はダイアログボックスの入力部分に入力した内容を保存しておく入れ物です。他のコマンドと入力した内容(データ)を受け渡しを行う場合は、このような入れ物(変数と呼ばれています)を使ってやり取りします。 今回は変数に「strAnswer」という名前を付けましたが、この変数名は以下の条件を満たせば好きな名前を付けてもらって結構です。

  • 変数名の最初の文字はアルファベットで始まること。
  • 変数名は半角文字で255文字以内であること。
  • 変数名にピリオドを含めないこと。
  •   1つの変数には、1つの値しか保存できません。同時に複数の値をやりとりしたい場合は、1つのスクリプト内で複数の変数名を使ってあげれば大丈夫です。

今回はここまでです。InputBox()コマンドの中のメッセージや変数名を色々変えてみて動作を確認しておいてください。 では、また次回のコラムをお待ちください。

◆他の回のコラムを見る

第1回 VBScriptで簡単なスクリプトを書こう
第3回 VBScriptで条件分岐処理
第4回 VBScriptで条件分岐処理 その2
第5回 VBScriptでループ制御
第6回 バッチファイルでのVBScriptの利用
第7回 VBScriptでのコマンドライン引数の使い方