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VBScriptで条件分岐処理

技術解説
前回のコラム「VBScriptで文字の入力」では、キーボードからの文字の入力についてご説明しました。 今回のVBScript入門の第3回は、条件分岐処理の方法についてご説明します。
では早速、スクリプトを作成してみましょう。

① メモ帳を起動して、下図のように入力します。

VBScript    
② 「名前を付けて保存」を選択し、任意のフォルダに”第3回.vbs”という名前で保存します。
VBScript    
③ メモ帳を終了し、エクスプローラで「第3回.vbs」ファイルを保存したフォルダを開きます。
VBScript    
④ 「第3回.vbs」ファイルをダブルクリックして実行します。下図のような画面が表示されます。「Pass1234」と入力して「OK」ボタンをクリックし結果を確認します。
VBScript    
⑤ 下図のような実行結果が表示されます。
VBScript    
⑥ では、今度は「Pass0000」と入力して「OK」ボタンをクリックします。
VBScript    
⑦ 先程とは違う結果が表示されます。
VBScript    

では、スクリプトの内容について説明いたします。 1行目の「InputBox」でパスワードを入力し、変数strPassに格納します。 3行目で「If文」を使用し、条件分岐処理を行います。
「If文」の構文は以下の通りになります。 VBScript IF文   VBScript 演算子       赤色の枠で囲んだ部分は、条件式を記述します。 今回の例では変数「strPass」の値と、正しいパスワード「Pass1234」を比較します。
条件式で使用できる比較演算子は右記の通りです。

青色の枠で囲んだ部分は、条件式の結果が“真”の場合に処理されます。 今回の例では、入力した文字が「Pass1234」のときの場合に処理が実行されます。
緑色の枠で囲んだ部分は、条件式の結果が“偽”の場合に処理されます。 今回の例では、入力した文字が「Pass1234」以外の場合に処理が実行されます。
今回はここまでです。 処理は複数行記述することもできるので様々な処理を行うことができます。また、条件式も複数記述することもできるので色々試されてみてはいかがでしょうか。
では、また次回のコラムをお待ちください。

◆他の回のコラムを見る

第1回 VBScriptで簡単なスクリプトを書こう
第2回 VBScriptで文字の入力
第4回 VBScriptで条件分岐処理 その2
第5回 VBScriptでループ制御
第6回 バッチファイルでのVBScriptの利用
第7回 VBScriptでのコマンドライン引数の使い方