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Windows Vista/延長サポート終了について

コールセンターコラム

4月12日(日本時間)、Windows Vistaの延長サポートが終了します。

 毎年3月は年度末。

 学校も、会社も、官公庁も、日本では毎年4月に年度が始まり、翌年3月に終わります。

 なので、年は「2017年」に改まっていますが、現在はまだ、「2016年度」です。

 3月を迎え、世間ではいろんなもの、いろんなことが「終わり」を告げます。

 

 年度末、とは意味合いが異なりますが、これまで続いてきたものに終わりが来るという観点で述べますと、来る4月12日(日本時間)をもって、Windows Vistaの延長サポートが終了します。

 

 ロングセラーを記録し、好評を博した「Windows XP」が、3年前の2014年4月9日にサポートを終了したことは記憶に新しいと思います。

 そして今回、とうとう、Windows Vistaにもその時期がやってきました。

 

 ご存じの通り、サポート期間が終了すると、Windows Updateによる「セキュリティ更新プログラム」の提供が行われなくなり、今後、該当するOSの脆弱性が発見されたとしても、対処されることはありません。

脆弱性が発見されても改善されないOSを使用し続けることは、セキュリティの観点から非常に危険であるため、所有者には早急な対応が求められます。

対応は言うまでもなく、最新OS搭載PCへの乗り換えです。

 

ロングセラーでもあり、その使いやすさが人気でもあったWindows XPのサポート終了が正式に発表された際には、搭載PCが業務用途でも幅広く使用されていたことから、社会に大きな波紋を巻き起こしました。

 影響の大小こそあれ、既存のWindows OSのサポートが終了するということは確実に、社会へ波紋を起こすのです。

 

 その理由は、Windows搭載コンピュータはすでに、デファクトスタンダードと呼ばれる、事実上の世界標準のインフラとなっているからです。

 

 ただし、Net Applicationsが毎月発表している、今月2017年1月のデスクトップOSのシェアランキングを参考にすると、Windows Vistaのシェアは第10位(Mac OS、Linuxよりも下位)、「1.06%」しか占めていないことから、Vistaのサポート終了による混乱は、XPの時ほどではない、と予想されます。

 (下記URLは、上述のデータを紹介している「マイナビニュース 企業IT」のページ。)

 http://news.mynavi.jp/news/2017/02/02/344/

 

 それでも、WindowsNT3.1 →Windows2000との「NT系Work Station」の流れを受け、Windows Vistaを業務用PCに採用した企業が少なくないと考えられ、アプリケーションの互換性の問題から現在も入れ替えることなく、導入当時の環境そのままに使用しているとすれば、運用当事者にとって、Windows Vistaのサポート終了は最大関心事だと思われます。

 

 しかし、サポート終了は待ってはくれません。再延長もありません(XPが良い例です)。

 Vistaの延長サポート終了を前に、日本のPCメーカー各社では、啓発を促すことを目的としたホームページを開設しています。そのうち、2社のページを以下に紹介します。

 

 ・NECのホームページ(マイクロソフト社のWindows Vista延長サポート終了に関して)

 http://121ware.com/navigate/support/info/20170202/

 ・富士通のホームページ(Windows Vista サポート終了相談室)

 http://azby.fmworld.net/vista-end/

 

 なお、NECが開設している該当ページには、「Windows製品のサポートライフサイクルについて」という、Microsoftの公式ホームページのURLが記載されています。

 

 ・Windows 製品のサポート ライフサイクル について

 https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/default.aspx

 

 このページには、Windows XP、Windows Vista、Windows7、それぞれのサポートの終了日が明確に記載されています。

 また、「サポートライフサイクルの例」も併せて記載されており、

 

 ・RTM へのサポートはServicePack1提供から24ヶ月後

・ServicePack1へのサポートはServicePack2提供から24ヶ月後

・ServicePack2へのサポートはServicePack3提供から24ヶ月後

・ServicePack3へのサポートはそのものの提供から24ヶ月後

 

と、これも明確です。

どうか、参考になさってください。

 

余談ですが、このページによると、Windows7のサポート終了は「2020年1月14日」。

東京オリンピックが開催される年です。

まだまだ先のようですが、あと3年です。今から準備の必要がありますので、パソコンの入れ替えなどのご相談は早めに当社までお問い合わせください。