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Windows 10にアップグレードしたらパソコンが正常動作しなくなった・・・

コールセンターコラム
前回に引き続きWindows 10に関するトピックです。 今回は、新しいOSのリリース直後に比較的多いトラブルの対処法についてのご紹介です。

Windows 10にアップグレードしたところ、

  • トラブルが発生し、どうしても解決しない!
  • アプリやパソコン自体がWindows 10に対応していなかった!
など、新しいOSがリリースされた当初はアップグレード自体が原因のトラブルにより、前のOSに戻す必要が生じるケースも少なくないと思います。 アップグレード前のOSに戻す作業として、まず思いつく作業が、パソコンを購入時の状態に戻す作業(初期化/リカバリー/再セットアップ等と呼ばれる作業)です。 しかしながら、パソコンの初期化の作業を実施すると、通常はパソコンの中に保存したデータや追加したアプリ、各種設定やWindows Updateのデータ等も含めてすべて消えてしまうため、できるだけ避けたい作業です。

そのような場合に、比較的簡単にアップグレード前のOSに戻せる便利な機能がWindows 10には搭載されています。 その機能の特長と注意事項について、当社コールセンターにおける実機検証結果も含めて、簡単にご紹介させていただきます。 (※実機検証結果については、メーカーや機種等によって異なる可能性もあるため、ご注意願います)

≪以前のOSに戻す機能の主な特長≫

比較的短時間で完了(実機検証結果では約10~20分程度)することができ、基本的にはデータを残したまま(万が一のトラブル等に備え、バックアップを取得することを推奨します)、アップグレードする前のOSに戻すことができます。手順も比較的シンプルなものとなっています。

≪注意事項≫

  • アップグレードしてから31日を超えた場合は、実行できなくなります。
  • アップグレード後にユーザーアカウントを追加した場合は実行できなくなります。 (この場合は追加したアカウントを削除すれば実行可能です)
  • ディスククリーンアップ等で必要なフォルダを削除した場合も実行できません。
  • 一部のアプリには影響を及ぼし、処理完了後に再インストールが必要になる可能性があります。 (実機検証では、「メール」「カレンダー」「People」等のアプリへの影響を確認しています)
  • アップグレード後にインストールしたアプリや設定内容は削除されます。
  • 以前のOSでユーザーパスワードを設定していた場合は、以前設定していたパスワードがWindowsログイン時に必要になります。
  • 基本的にドキュメントやピクチャなどユーザーのデータは消えない作業ですが、大事なデータは念の為バックアップをとっておいてください。

作業は、以下のような画面から実施します。 Windows10 スタートボタンをクリックしたあと、「設定」⇒「更新とセキュリティ」⇒「回復」の順にクリックすると、上記図のとおり回復メニューの画面が表示されます。 その画面に、アップグレード前の状態に戻す機能として、『Windows 8.1(※以前のOS名)に戻す』という項目が、アップグレード後31日間表示されます。
「開始する」ボタンをクリックして、以降は画面に従って作業を進めます。

機能や操作手順の詳細は、各パソコンメーカーのホームページやマイクロソフト社のホームページをご確認下さい。 もちろん、ホームページをご覧いただいても分からない場合には、各メーカーのコールセンターへお問い合わせいただければと思います。

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