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特定のインターネットショッピングサイトにはご用心を

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「新品で購入したばかりなのに、Microsoft Officeのパッケージがない。」

    このようなお問い合わせではまず、検索サイトで「Office2016 パッケージ」と検索して頂き、検索された「Office2016 パッケージ」の画像をご確認頂いた上で、もう一度梱包箱の中を探して頂くと、見つかる場合がほとんどです。     もし、それでも見つからない場合、考えられる原因のひとつは「出荷時欠品」なのですが、工場出荷時には重量検査があることから、「Officeパッケージ」は軽いとしても、欠品していれば出荷前にはじき出すことができるため、絶対にないとは言えませんが、メーカーのコールセンターでは正直、出荷時欠品と、すぐには判断しません。     お客様から、「探してみたが、間違いなくない。」とご申告があった場合、私どもが次にお伺いするのは、「どこで」製品をご購入されたか、です。   そして、そのご申告がもし、「インターネットのショッピングサイトで購入した。」だとすれば、私どもはまず、購入されたショッピングサイトへ直接、その旨お問い合わせ頂くようお願いします。     なぜ、そんなことをするのか、このことを聞いて読者の皆様の中には、「販売店に責任を転嫁するのか」とお考えになられる方もおられることでしょう。   そのお考え、ごもっともです。     確かに、街中、郊外等で実際に店舗を構えてお客様を迎え入れている販売店であれば、ご指摘の通りかと思いますが、私どもが問題にしているのは「インターネットショッピングサイト」で「ご購入された」という事実です。   あえて、店舗の実名を記載することは差し控えます。   しかし、事実として、インターネットショッピングサイトのいくつかには、新品を販売する際、Microsoft Officeパッケージを「抜いて」販売しているところがあるのです。     以下は、私どもが把握する、そのようなショッピングサイトがやっている内容です。   ・Microsoft Officeが同梱されていない。   ・Microsoft Officeが同梱されない代わりに、Office互換ソフト(LibreOffice等)が同梱されている。       このようなサイトの特徴として、掲載している商品名にそれとなく「Officeなし」と記載しているか、商品説明の欄にOfficeがないことを記載しているようです。   しかし、そのことに気づかず、購入するお客様がいらっしゃることも確かです。     だからこそ私どもは、Officeパッケージがない、探しても見つからない、とのご申告を頂いた際はご購入先がインターネットショッピングサイトでないかを伺い、そうであった場合には、ご購入のショップへお問い合わせ頂くようお願いしているのです。     また、これも実体験談なのですが、このようなお問い合わせもありました。     「テレビ機能付きPCを購入したのに、TV機能がない。」     まさか、そんなはずはない、と思います。   該当製品がランニングチェンジモデルであったとしても、TV機能付きを謳ったPCからTV機能が消えることはまず、ありません。   そこで問診をさせて頂いたところ、以下のことが分かりました。   ・デバイスマネージャー上にはTVドライバが存在する。   ・TVアプリをインストールする実行ファイルが所定の場所にない。     そこで、ご購入直後のトラブルをお詫びし、再セットアップ用メディアを作成の上、PCを工場出荷時の状態に戻して頂くようご案内しました。   ところが…     「それも試してみたが、”すでに作成されている”と表示されて、作成できない。」     明らかにおかしい…   正直、これは意図的に、何者かがこのようなものを新品と称して売りつけたことが推測されました。   改めてお話を伺うと、ご購入されたのは、とある「インターネットショッピングサイト」とのこと。       お客様ご自身も一杯食わされたことを薄々感じておられ、最終的にはそのショッピングサイトへ問い合わせてみると仰せになり、私どもとしては一段落しております。       インターネットのショッピングサイトなんて、総じて言えば、このようなところだと、私どもは申し上げたい訳ではありません。   しかし、事実として、そのような(ある意味、悪質な)サイトは「ある」のです。     「インターネットショッピング」は、言うまでもなく、家に居ながら買い物ができて、店舗へ出向かなくても自宅で商品が受け取れる便利さと、昨今の価格の安さから、今や当たり前のように利用されています。   その反面、インターネットショッピングは店舗で見た商品(の在庫)を直接受け取るのではないため、届いた商品が実際に思っていたものとは違う、という事故が起こり得ます。   要は、悪意のあるショップサイトをいかにして見分けるか、という力量が購入する側に問われている、と言えなくもありません。       私どもとしましては、せっかく私どもの製品を購入されたお客様がそのようなサイトとのトラブルに巻き込まれることがないよう、祈るしかございませんこと、ご容赦ください。     来月も、当コールセンターコラムをよろしくお願い申し上げます。