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WaaSって何?

2017.11.14

 今年ももう11月、初冬となりました。

 11月は旧暦では「霜月」と呼ばれています。

 

 Wikipediaによると、「霜月」は文字通り「霜が降る月」を意味し、「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説があり、「神楽月(かぐらづき)」や「子月(ねづき)」の別名もあるようです。

 

 https://ja.wikipedia.org/wiki/11%E6%9C%88

 (Wikipedia 「11月」)

 

 また、11月は紅葉真っ盛りの季節でもあります。

 読者の皆様は、お近くの紅葉の名所へは、もう足を運ばれたでしょうか。

 春のお花見と違い、紅葉見物は「花より団子」とはなりませんが、山々が赤朽葉や鬱金色に染まる美しい景色を見られる、1年で1度のこの時期を楽しまれていることと思います。

 

 さて、4度目のWindows10の大型アップデートとなる、「Fall Creators Update」が先月10月17日に公開され、全世界に発信されました。

 公開からは1か月が経とうとしていますが、読者の皆様の中には、アップデートを完了されている方もおられるかと思います。

 「Fall Creators Update」の詳細については、Microsoft社を含めた多くのWebページで紹介されていることから、今回、私にて子細を述べることは致しません。

 

 ただ、2015年7月29日に一般提供が開始されてから「2年3か月」ほどで、Windows10は自動車で言えば、「マイナーチェンジ」に当たる「機能更新」を4度も行っています。

 Windows7では(正確にはWindows8.1までは)、こんなことはありませんでした。

 

 Windows7までの機能更新として目にしてきたのは、「Service Pack」でしょう。

 

 ※サービスパック(Service Pack)

 ソフトウェアへの修正などをインストール可能な単一パッケージとして配布するもの。

 個別のパッチを積み上げ、ある期限が来るとサービスパックとしてリリースしている。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AF

 (Wikipedia 「サービスパック」)

 

 「Service Pack」は (Microsoft社が判断する基準で)積み上がった個別の修正プログラムを単一パッケージとして配信するものであるため、配信は「不定期」でした。

 ちなみに、

 「Windows XP」 →SP3まで、「Windows Vista」 →SP2まで、「Windows7」 →SP1まで、

 配信されていたことは、読者の皆様のご記憶にもあるかと存じます。

 

 ところが、繰り返しになりますが、Windows10 の機能更新は今回で4度目です。

 この違いは何なのでしょうか。

 実は、Windows10はそれ以前のWindows OSとは、サポートコンセプトを大きく異にしているのです。

 

https://blogs.windows.com/japan/2017/08/04/waas-simplified-and-aligned/#XPITvAJZu5VyFf2K.97

(Windows as a Service: サービスモデルがわかりやすくシンプルに)

 

 サポートポリシーの内容については、上記URLのページ(Japan Windows Blog)に解説(英文「Windows as a service: Simplified and Aligned」の和約)が掲載されています。

 ページの掲題からも分かる通り、Windows10では「Windows as a Service」(WaaS)と呼ばれるコンセプトに基づいて、機能更新を含む全てのサービスが提供されるのです。

 

 ■Windows10の新サービス

「毎年3月と9月の2回を目標に」、新機能を追加する「機能更新プログラム」と、月1回以上、セキュリティと信頼性の修正プログラムを提供する「品質更新プログラム」を配信。

 ■機能更新プログラム」(Feature Update)

 Windows10 登場後、これまで4度行われた大型アップデートのことを挿します。

 ・November Update(Threshold2)  →2015/11/12公開(Ver.1511)

 ・Anniversary Update(Redstone1) →2016/8/2公開(Ver.1607)

 ・Creators Update(Redstone2)   →2017/4/11公開(Ver.1703)

 ・Fall Creators Update(Redstone3) →2017/10/17公開(Ver.1709)

 ■品質更新プログラム(Quality Update)

 Microsoftが月例(米国時間で第2火曜日)に配信している「セキュリティ更新プログラム」に準じ、新しいセキュリティ更新を含む「累積的な更新プログラム」と、含まない追加的な品質更新プログラムが毎月1回、または、複数回リリースされるように変更されました。

 

 http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1708/30/news027.html

 (Windows as a Serviceを制御するー機能更新と品質更新のリリースサイクル(その2))

 

 「品質更新プログラム」については、上記URLのページ(@IT atmarkit)に詳細な紹介記事があります。

その上で申し上げますと、「品質更新プログラム」は「機能更新プログラム」のリリースに紐づけられていて、Windows10以前のOSのサポート(配信)とは一線を画します。

 

 例として、Windows7(SP1以降が条件)では、

 「SP1提供開始日:2011/2/22」 →「メインストリームサポート終了日:2015/1/31」 →「延長サポート終了日:2020/1/14」

 と、約10年間のサポート期間があり、この間は脆弱性に対する更新プログラムの提供が続けられます。

 

 しかし、Windows10では、各々の「機能更新プログラム」のサポートは、リリースされてから18か月間となりました。

 「18か月」という期間が正式となったのは「Creators Update(Ver.1703)」からです。

 

 https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13853/windows-lifecycle-fact-sheet

 (Windows ライフサイクルのファクト シート「更新プログラムと Service Pack」)

 

 上記URL(Microsoftサポート)のページには、Windows Vista(SP1)からWindow10に至るまでのサポート期間が記載されています。

ご覧になって頂くと分かりますが、他のOSと違い、Windows10は機能更新プログラムごとにサポート期間が設定されています。

 

・Windows10(Ver.1507)(2015/7/29)  →2017/5/9サポート終了

・November Update(Ver.1511)(2015/11/10)  →2017/10/10サポート終了

 ・Anniversary Update(Ver.1607) →2018年3月サポート終了(仮)

 ・Creators Update(Ver.1703)   →2018年9月サポート終了(仮)

 ・Fall Creators Update(Ver.1709) →2019年3月サポート終了(仮)

 

 サポートが終了すると、本年4月にサポートを終了した「Windows Vista」と同様、終了後は脆弱性に対する更新(品質更新プログラム)の提供を受けられなくなります。

 

 しかし、このコールセンターコラムをご覧になっている読者の皆様はエンドユーザの方が多いと思われることから、このようなご心配をなさる必要はありません。

(ビジネスPCとして企業でWindows10をご利用の方々には、大きな関心事でしょうか。)

 

 Microsoftは、エンドユーザーの皆様がご利用のWindows10を「Semi-Annual Channel」という種類(サービシングモデル)に分類しています。

 

 ※Semi-Annual Channel

 2017年7月以前は、「CB」(Current Branch →コンシューマ、要は読者であるエンドユーザーの皆様向け)と「CBB」(Current Branch for Business →ビジネスユーザー向け)と呼ばれていた「サービシングモデル」を1つにまとめたもの。

 厳密には、「Semi-Annual Channel(Targeted)」(旧CB)と「Semi-Annual Channel」(旧CBB)に分けられている。

 

 「Semi-Annual Channel(Targeted)」の場合、(インターネットに接続されていることを前提として)最新の機能更新プログラムと品質更新プログラムが常に適用されるため、良い意味でも悪い意味でも否応なく、最新のWindows 10を利用することになります。

 

 逆に言うと、最新の機能更新プログラムが発表されると、ダウンロードが始まる順番はあるかと思いますが、「有無を言わさず」最新のバージョンに更新されるのです。

 要は、望むと望まないと関わらず、自動更新の機能によって常に最新バージョンに更新されるのですから、品質更新プログラムの配信がされなくなる恐れはありません。

 (ただし、ご利用のPCが初回発売のWindows10が搭載されたモデルで、何らかの止む無き理由でメーカー側が用意している初期化ツールを使っての初期化、要は、工場出荷時の状態に戻した場合は、一時的に品質更新プログラムの提供が受けられなくなる可能性が考えられますので、ご留意ください。)

 

 これを踏まえると、これまで述べたことは、ある一つのことを浮かび上がらせます。

 それは、「Windows as a Service」(WaaS)のコンセプトによって、Windows10の機能更新は「毎年2回」、必ず行われる、ということです。

 

 これまで4度の大型アップデートが配信された時期、私どもコールセンターでは、おおよそ2、3ヶ月に渡って、「動きが遅い」「インターネットの動作が重い」「シャットダウンができない」など、機能更新プログラムの更新が関わっている可能性があると思われるお問い合わせを受けることが多々、ございました。

 

 1つ前の「Creators Update」の際のことを例に挙げますと、「ある日まではそうだった」「ある日を境に戻った」、というお客様のご申告を何度か耳にすることがありました。

 そこで、設定 →システム →バージョン情報を開き、「バージョン」を確認すると「1706」となっていることが多く、お客様へは最新の大型アップデートの更新による影響の可能性が考えられることを説明しておりました。

 

 Windows7までは「Service Pack」が登場する時期、Windows8xでは「Windows8」が「Windows8.1」へアップグレードする時期など、希少な機会でしかなかった、OSの大幅な更新が、今後、Windows10では「毎年2回」「恒例行事」として必ず起こる、ということを、この記事を読まれた読者の皆様には気付いて頂けたか、と思います。

 

 「Fall Creators Update」が配信されている真っ最中の現在、もし、ご利用のPCの「動きが遅い」「インターネットの動作が重い」「シャットダウンができない」等の問題が発生している場合は、「Fall Creators Update」への自動更新が影響しているかもしれません。

 

 必ずそうだ、とまでは断定できかねますが、この旨ご留意頂けますと幸いです。

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