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校務の情報化について

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4月に入り学校の校門脇にある桜が綺麗に咲いています。

入学式の日はちょうど8分咲き~満開でしたので、校門前で初々しい新入生とご家族の方が写真を撮っておられました。

一生に一度の大切な日、ご家族の皆様方もさぞお喜びだったのではないかと思います。

 

さて、そんな入学式前の春休み。先生方は忙しさのピークに達しています。

それは「年度更新」という作業が必要だからです。

「年度更新」は一般企業でも「会計・経理」「人事」などで絡んできますが、学校でも同様に様々な作業が必要になっています。

学校、自治体によって異なりますが、年度更新で代表的なものとしては「新入生情報の登録」「クラス分け」が挙げられます。

 

新入生情報については、事前に自治体から情報を頂いたものを登録する場合が多いようです。

この情報については、10月くらいに一度、学校に情報が送られてくるものを基に1~3月で精査・確定する場合が多いとのことでした。

 

クラス分けについては、新入生の場合と在校生の場合で異なっているようです。

新入生の場合は、「幼稚園・保育園」「小学校」からの申し送り情報などを基に男女比率などを考慮し実施している場合が多いとのこと。

在校生の場合は、前年度の個人の状況、情報、人間関係などを踏まえて実施されているようです。

 

このような学校事務などを含めた学校の運営にかかわる業務などを全般的に「校務」と呼んでいます。

では、「校務」とはどのような業務のことでしょうか。

 

具体的に先生方が行っている業務としては以下のものが例として挙げられます。

【教員事務】

・教務関連事務(成績処理、通知表作成、教育課程編成、時間割作成等)

・学籍関連事務(転出入関連事務、指導要録管理、出欠管理等)

・保健関係事務(健康観察・報告等)

・各種報告書作成

・各種お便り作成等

 

【教員実務】

・見回り

・点検作業等

 

【授業】

・授業

・課外授業

 

一般企業でもそうですが「事務仕事」は非常に手間暇がかかるケースが多いかと思います。

 

そうした先生方の「事務仕事」軽減のために校務の情報化が進められています。

また、校務を情報化することによって「作業の減少や効率化」「指導や学校運営の改善」「情報セキュリティの確保」など様々な恩恵があるといわれています。

 

この「校務の情報化」のために「校務支援ソフト」と呼ばれるソフトウェアを利用することもあります。

「校務支援ソフト」では子どもたちの在籍情報から出欠管理、成績管理、通知表作成・印刷までを一括して行うことができるものもあります。

 

自治体によっては、小学校・中学校で同じシステムを導入されている場合もあります。

その場合、小学校から中学校への申し送りが非常にスムーズになり『「年度更新」が楽になった』とのお声もあるようです。

 

私たちICT支援員は基本的には「校務」にかかわる機会は少ないですが、職員室での先生方の事務仕事が少しでも楽になればいいな・・・、と思っています。

(そうすると子どもたちも私たち支援員も先生方とお話しする時間が増えますので!)