コールセンターコラム
データの引越しはくれぐれも慎重に…
今月のコールセンターコラムは先月に引き続いて、対応事例についてご紹介したいと考えております。 ◇古いPCから新しいPCへデータの引越しをしてみたところ… 新しくPCをご購入頂いたお客様からのお問い合わせです。 お話しを伺うと、購入したばかりなのにドキュメントやピクチャを開こうとしてもなかなか開かず、時間がかかる、というご申告。 購入されたばかりの最新PC、動作は速いものとお考えのお客様、少々ご不満のご様子。 私どもとしてはともかく、問診をしないと何も申し上げられません。 まずは、エクスプローラを開いて頂き、様子を拝見しました(といってもお電話ですから、実際に見える訳ではないこと、お察しください)。 すると、次のことが分かりました。 ・エクスプローラの左側、ナビゲーションウインドウ内のクイックアクセス直下の表示を確認すると、「ピクチャ」が無く、代わりに「画像」が表示されている。 ・ナビゲーションウインドウ内の「PC」をクリックして頂くと、ご申告の通り、PCの画面がなかなか開かず、開くのに数十秒を要する。 ・やっと開いた「PC」の「フォルダ」欄内のユーザープロファイルフォルダを確認すると、「デスクトップ」の左側には雲のアイコン、「ドキュメント」の左側には円囲いのレ点がある。 ・特に、「ピクチャ」は赤い線で囲まれていて、右下にあるレ点も赤くなっている。 ・それに合わせるかのように、ナビゲーションウインドウ内の「画像」アイコンの左側には赤い円に白い「×」のついたアイコンがある。 そこで、「ピクチャ」フォルダを右クリック、プロパティを開いて、全般タブを確認。 確認したのは、まず場所、続いてサイズ。 すると、次のようになっていたのです。 ・場所 →C:\Users\”お客様ユーザー名”\OneDrive ・サイズ →約50GB そうです、ピクチャフォルダの保存場所がOneDrive上になっており、しかも、OneDriveには無償で利用できる5GBの枠の10倍ものデータが保存されていたのです。 これでは、PCを開くたびにクラウドにあるフォルダの更新を行わなければならず、行うにはインターネット回線を介する必要があって、どれだけ速い回線でも、これだけの容量のデータがあれば開くのに時間がかかるのは当然です。 お客様へは何らかの形で警告のようなものが表示されていなかったかを伺うと、データが規定の容量を超えている、という警告を何度か見たことがある、とのこと。 そこで、ドキュメント、デスクトップのプロパティをそれぞれ開き、同じように全般タブを確認したところ、やはり、場所は「C:\Users\”お客様ユーザー名”\OneDrive」でした。 お客様のユーザープロファイルフォルダのうちの3つ、ドキュメント、ピクチャ、デスクトップの規定の保存場所がOneDriveとなっており、さらにはピクチャフォルダに相当量のデータが保存されていたことが、PCがなかなか開かない原因だったのです。
(クイックアクセス直下に「ピクチャ」がなく「画像」が表示されていたのも、このことが原因だと考えられます。) そこで、このPCを初期設定される際、何か他の作業をなされていなかったかを伺うと、頂く回答の中には、「データの引越しを行うソフトウェアを使って、古いPCからデータの引越しをした。」というものがありました。 どうやら、データの引越しを行うソフトウェアを利用し、新旧のPC間でデータの移動を行う際、移動先にOneDriveの選択肢があり、チェックが入ったままで(気づかずに)作業を進めていくと、HDD内のユーザープロファイルフォルダではなく、OneDriveのフォルダへデータが移動され、データの移動がOneDriveとの同期を誘発し、規定の保存場所が半ば自動的にOneDriveとなってしまったことが予想されたのです。 この状況を鑑み、対応員は以下の解決策をご提案しました。 ※解決策 ・通知領域のOneDrive(雲のアイコン)を右クリックし、設定をクリック。 ・開いた「Microsoft OneDrive」の画面の「自動保存」タブをクリック。 ・「重要なフォルダーを保護する」枠内にある「フォルダーの更新」ボタンを押す。 ・「重要なフォルダーの保護を管理する」画面の下、「デスクトップ」「写真」「ドキュメント」の表示の中にある「保護の停止」をクリック。 ・保護が停止されたことを確認(「保護の停止」の表示が消える)し、画面を閉じる。 (この操作により、デスクトップ、ピクチャ、ドキュメントの規定の保存先がHDD内のユーザープロファイルフォルダへ移動する。) ・アカウントタブを開き、「OneDrive(Microsoftアカウント記載)」枠内にある「このPCのリンク解除」をクリック。 ・表示された画面右下にある「アカウントのリンクを解除」ボタンを押す。 ・画面が消えて、再度「OneDriveの設定」画面が出るので、これを閉じる。 (これで、OneDriveとHDD内の3つのフォルダとの同期を切ることができる。) ・ナビゲーションウインドウ内の「OneDrive」フォルダ直下にある「画像」「デスクトップ」「ドキュメント」をそれぞれクリックして開き、保存されているデータをすべて、HDD内に戻ったそれぞれのフォルダの中へコピーし、貼り付ける。 ・念のため、OneDrive上の消えてもよいデータをひとつだけ選び、消すことでHDD内へコピーしたデータが同期して消えないかどうかを確かめ、消えなければ、OneDrive上のデータをすべて削除する(消える場合は同期の解除ができていないため、やり直しが必要)。 ただ、OneDriveの設定は、機能更新プログラムのアップグレードなどで変更されることがあり、その場合、設定方法も変わってしまうことがありますので、ご留意ください。 このようなOneDriveのトラブルは、データ引越しの失敗だけが招いているのではなく、Windowsの初期設定に伴う作業中、お客様が気づかぬうちにOneDriveを規定の保存先に指定してしまうことによって起こる場合もあるようです。 新旧のPC間でデータ移動をされる際は、「慎重」に行って頂ければと思います。 来月も、当コールセンターコラムをよろしくお願い申し上げます。 (本記事の内容はよくあるトラブルの内容を対応事例として再構成したものです。)
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