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HDDデータ消去(磁気破壊)について

技術解説

以前HDDのデータ消去方法について記載をさせていただきましたが、磁気破壊について改めて記載させていただきます。

 

初めは私自身磁気破壊について、本当に消去できているのか半信半疑でした。

ツールを用いた上書き消去では画面で進捗および結果の表示、物理破壊ではそれこそ一目でHDDが壊れていることが確認できました。

しかし磁気破壊は専用機器で完了音はでますが、見た目は全く変わっていません。

実際本当にデータが消去できているのか実際にPC接続して確認をしましたところ、認識すらしませんでした。不思議です。

 

そこでなぜHDDが消去できるのか私なりに調べてみました。

 

HDDのディスク部分は小さな磁石の塊のようなもので、ヘッド(強力な磁石)を使って、データを読み込んだり、書き込んだりすることができます。

 

ですので、磁気破壊とはそのHDDの磁気を壊すことがデータ消去の原理となります。

 

磁気破壊機器は強力な磁気エネルギーをHDDに照射することにより磁気を消してしまいます。そうするとHDDとしては全く機能することはなく、またHDDの中の磁石も壊すことになるので、データを読み取ることもできなくなってしまうことになります。

 

近年のHDDは大容量化が進み、古い磁気消去機械ですと消去がしきれないものもございます。

もし磁気消去を行う際は垂直磁気記録方式ハードディスクの消去が対応している機器にて行うことをおすすめします。