コールセンターコラムColumn
在宅勤務におけるネットワーク環境
近年、多くの企業で在宅勤務の導入などの業務形態の変化が起きています。
私の所属しているコールセンターでも世間の流れもあり、2~3年ほど前から在宅勤務を進めています。
オフィス内の勤務から在宅勤務へ移行するにはさまざまな課題がありますが、そのひとつにネットワーク環境についての課題があります。
在宅勤務する上でインターネット速度等の条件を制限せず、最低限インターネットへの接続環境があれば在宅勤務を可能とした場合、社員はさまざまなネットワーク環境で業務可能になります。
・4G/5Gなどのモバイル通信回線を使った 有線LAN接続やWi-Fi 接続
・NTT フレッツ網の固定通信回線を使った 有線LAN接続やWi-Fi 接続
・CATV網の固定通信回線を使った 有線LAN接続やWi-Fi 接続
私の所属している部署では、最初は在宅勤務しやすいよう制限をかけることなく実施していただき、通信状況や通話状態に問題が無いかを確認しています。
しかし、そうすることで在宅勤務ができる社員は増える反面、確認しなければならないことも増えてしまいます。
通信速度がDownload / Upload ともに 10Mbps 以下の環境であった場合などは、通話がプツプツと途切れたりすることがあります。
コールセンターという業務において通話の品質は特に重要です。
その為、有線 LAN 接続へ切り替えやルーターなどの買い替え、接続プランの見直しなどを余儀なくされることも少なくはありません。
また、集合住宅の場合、土日祝など全体の利用頻度が増加したことによる帯域不足が生じたり、モバイル通信回線の場合、天候によって不安定になったりする場合があるなど、突然のアクシデントに対処することもあります。
このように、ネットワーク環境ひとつを取っても在宅勤務をするためには課題が表出します。
在宅勤務の問題に対して企業が試行錯誤や工夫で解決することはもちろん必要ですが、技術の向上においても期待したいところです。
近年は、一般家庭でもIPv6接続やIPsec/PPTP対応ルーターが用意できる環境となるなど、家庭でのインターネット環境の技術発展は今なお加速し続けています。
こういったテクノロジーをうまく利用することで在宅勤務へのさらなる移行促進が可能となると感じています。