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パソコンも無関係ではない SQL Server 2005
コールセンターコラム
今回は、サポートが終了いたしましたSQL Server 2005について紹介させていただきます。
SQL Server 2005はOracle、PostgreSQL、MySQLなどと同様の「データベース」と呼ばれるソフトウェアになります。
本来は「データベースサーバー」と呼ばれるサーバー機で利用されるソフトウェアですが、実はパソコンにも意外な繋がりがあるのです。
●何故、このタイミングでSQL Server 2005の話?
実はSQL Server 2005自体は開発元のMicrosoft社が2016年4月12日に全てのサポートを終了した製品です。
本稿掲載時はサポート終了から3か月経過しておりますので、企業ユーザの方は新しいソフトウェアに変更するなどサーバー機の対応は終了されていると思います。
ここに意外な落とし穴があり、パソコンにインストールされている「SQL Server 2005 Express Edition」が見逃されている場合があるのです。
「SQL Server 2005 Express Edition」は、サーバー機が必要な規模ではなくとも、データ蓄積や検索が必要という用途で、市販の「会計ソフト」「税務申告」「販売管理」を始め、「ファイル管理」などパソコン上で動作させるのに必要な関連ソフトウェアとして一緒にインストールされていることがあります。
その場合「SQL Server 2005 Express Edition」が必要なソフトウェアか、「SQL Server 2005 Express Edition」だけをバージョンアップできるかについては、市販の各ソフトウェアのサポート窓口にご確認いただく必要があります。
最終的には、ご利用のソフトウェアそのものを最新版に変更する必要も出てきますが、古いデータベースソフトウェアを使い続けるのは、古いOSを使い続けるのと同様に以下のようなセキュリティリスクが発生します。
- 新しい攻撃手法に対応できず情報漏えいの危険
- 障害発生時のサポートが受けられない
- 古いデータベース利用が前提の場合、利用ソフトも古い可能性があり別のセキュリティ上の危険が発生
情報漏えいばかりが対処すべきセキュリティリスクではありませんが、以前のコラムでご紹介させていただいている「ランサムウェア」のような新しい攻撃手法が次々と出てくる中、セキュリティ対策の一環として、今一度パソコンも含めた古いソフトウェアの洗い出しと対応をご検討されてはいかがでしょうか。
●ご参考
・Microsoft社 MSBC(Microsoft Business Connection)
http://www.microsoft.com/japan/msbc/Express/Campaign/sql_2005_eos/default.aspx
・マイクロソフト社 マイクロソフト サポート ライフサイクル
https://support.microsoft.com/ja-jp/lifecycle?C2=1044
MicrosoftおよびSQL Serverは、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。