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新規サーバの導入の流れとその注意点

2015.07.07

以前のコラム(2015/6/23 掲載)では「企業でのパーソナルコンピュータ大量導入の流れと注意点」を説明いたしましたが、今回は新規サーバの導入に関する流れや注意事項を説明します。

1.要件確認
 アプリケーション、サービス、機能を利用することになりますので、その要件を確認します。その要件によってオンプレミス(社内導入)、クラウドサービスの利用、データセンターを借りての運用などの選択肢から最善なものを選択します。

 【注意点】

  • 24時間、365日運用にしたい
  • → オンプレミスでは、自家発電の仕組みがないと年に一度は電気の法定点検がありますので対応ができません。

2.テスト環境での動作検証
性能・機能・作業方法などが正しいか、導入前にテスト環境で動作検証を行います。

3.導入検討
利用するアプリケーション、運用条件によって、CPU、メモリ、ハードディスク、電源(二重化の有無)、スケーラビリティ(今後の拡張性)、仮想環境の選定などの観点からスペックを選定します。

【注意点】

  • 設置場所は?
  • → サーバは意外と場所を取るものです。購入したら場所がない!ということもあります。また、執務室内に置いてみたら「音がうるさい」!ということもあります。選定時に置き場所に応じて静穏タイプを選ぶ必要があります。
  • 空調能力は?
  • → 最近は猛暑になることがあります。サーバを導入したらサーバルームが冷えなくなった・・・ということもよくあります。エアコンの空調能力を事前に調べることも忘れずに。
  • 電源容量は?
  • → サーバは思ったよりも電気を消費します。コンセントの数、契約しているアンペア数などが足りない場合には事前に増設工事が必要です。

4.その他機器の調達
サーバ機器の場合にはUPS(無停電電源装置)が必要になります。

5.ライセンス調達
Windows Server を導入する場合にはライセンスの購入が必要になります。

【注意点】

  • どのようなライセンスを購入すればいいのか?
  • → サーバのコア数や仮想化の有無により購入するライセンス数が変わってくるので注意が必要です。必要以上にライセンスを購入してしまったり、サーバの構成を工夫することで最小限のライセンスで済む場合があります。

6.環境設計
事前に行った評価の結果を元に、ノウハウを有したSEが既存の環境も考慮した設計を行います。

【注意点】
設計には構築する環境に応じた経験やスキルを有したSEのアサインが必要です。

7.ハードウェア設置
事前の設計に基づいてハードウェアの設置を行います。

【注意点】
搬入ルートの事前確認が必要です。ハードウェア保守を受けるためには保守契約業者による設置作業が必須となる場合もあります。
また、物流コストについても意識する必要があります。

8.OS・アプリケーションのインストール及び機能設定
事前に設計したとおりにOS(Windows Server、Linux、VMwareなど)・データベースやアプリケーションのインストールや機能設定を行います。

【注意点】
設計どおりに動作するかテスト計画を立案し実施する必要があります。ミッションクリティカルなシステムにおいては、より高度なテストが必要です。

9.障害通知設定、バックアップ設定
万が一の障害に備えて障害通知設定や、データまたはサーバ全体のバックアップ設定を行います。

【注意点】
障害発生時に実際に通報が行われるかテストをすることが望ましい。バックアップに関してはリストア出来るかテストも必要です。

10.機器保守サポート、修理
24時間365日オンサイトサポートや、故障時の修理サポートなど多種多様な保守サポートがあります。コストと要件を比較して最適なものを選ぶ必要があります。

【注意点】
たらい回しにされず、ワンストップの窓口があることが理想です。

11.運用保守
ログ、パフォーマンスの監視などを行います。

【注意点】
ログを取るだけではなく、ログの内容から予防的な見地でアドバイスを出来ることが望ましいです。

12.データ消去、廃棄
利用しなくなったサーバを廃棄します。データ消去も行わないと情報漏えいにつながる危険性があります。

【注意点】

  • ハードディスクの消去の方法は?
  • → 専用の消去ソフトを利用する、磁気消去をかける、物理的に破壊するなどの方法で確実に消去する必要があります。

今回は、新規にサーバを導入するケースでしたが、既にサーバがあり、サーバOSの移行の場合などは、要件確認の段階からきちんとした考慮が必要です。

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