コールセンターコラムColumn
電話応対でついつい使いがちな「もしもし」について
電話応対中、相手の声が聞こえなくなった時などについつい出てしまう「もしもし」は、
実はビジネスの場面ではふさわしくないとされています。
相手が「もしもし」と言ってきたとしても「もしもし」と返答するのはマナー違反です。
ビジネスの場面で使用するのにふさわしくない理由として、【カジュアルな言葉で砕けたイメージがある】【言葉を略すことにより相手を見下している印象がある】があげられています。
そもそも「もしもし」は「申します、申します」が由来となっており、「これから話し始めます」という意味を表していたものが省略され「もしもし」に変化しました。
「なるはや(なるべく早め)」や「もうそろ(もうそろそろ)」のような略語と同じグループに分けられるとすれば、略語は若者言葉の印象があると考えられ、ビジネスシーンにふさわしくないのかもしれません。
例えば、使いがちな場面ですが、もし、電話応対中に相手の声が聞こえなくなってしまったら?
「もしもし?もしも~し?」ではなく、
⇒〇〇様、申し訳ございません、お声が遠いようなのですが。
〇〇様、こちらの声は届いていますでしょうか。
と、置き換えることができます。
では、電話を代わったときは?
「もしもし、△△です。」ではなく、
⇒お電話変わりました、△△でございます。
大変お待たせいたしました、△△でございます。
と置き換えることもできるでしょう。
ついつい使ってしまいがちな「もしもし」ですが、気づかない内に、相手を不快な気持ちにさせている可能性もあるので、ビジネスシーンでは使わないようにしましょう。
ほかにも、「とんでもございません」など、電話応対で気を付けたい言葉づかいはまだまだありそうです・・・
★余談ですが・・・
「申します(もし)」を2回繰り返す理由について。
①もともとは「もし」だったが、電話の音が聞き取りづらいため二度繰り返すようになった。
②自分自身が妖怪や幽霊出ないことを証明するため。(!?)
①については納得ですが、②については驚きです。
なんでも、昔の日本では、妖怪や幽霊は人間に話しかけるとき1回しか呼ばないという説があり、1回しか呼ばれていないにもかかわらず返事をしてしまうと、妖怪や幽霊に命を奪われたそう・・・。
こういったことから、山の中で働いている人はお互いを呼ぶ際は必ず2回続けて呼ぶように決めており、電話についても、相手が誰だかわからないが故、相手に自身が幽霊でないことを証明するため「もしもし」と2回繰り返していた・・・・とのことです。