コールセンターコラムColumn
Chromebookの現在
政府の打ち出したGIGAスクール構想を受け、日本全国でGIGAスクール対応と称されるパソコンの導入が進んでおります。
主なOS分けでは、
Microsoft社のWindows 10、
Apple社のiOS・iPadOS、
Google社のChrome OSがあります。
・Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/education/gigaschool-pc.aspx
・Apple
https://www.apple.com/jp/education/k12/it/
https://services.google.com/fh/files/misc/giga_package.pdf
その中でもGoogleのChrome OSは日本国内ではなじみが薄いと思います。
知名度が上がったのはGIGAスクール構想をはじめとした文教分野での大量導入からですので、文教分野でないと利用ができないのかと思われているかもしれません。
実は、Chromebook自体は2014年7月ごろから日本国内で販売されており、個人や法人ユーザーでも購入が可能です。
利用に際しては特徴的な面があり、第一はネットワーク環境での利用を前提としていることです。
その他には
・Googleから個人に発行されたGoogleアカウントで利用ができる
・Googleから組織向けに払い出しされたGoogleアカウントで利用ができる
・アプリケーションは「Chromeウェブストア」「Google Play(Playストア)」から導入が可能
・Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド・フォームなどMicrosoft社のOfficeファイルを取り扱うソフトが存在する
・組織向けに払い出されたGoogleアカウントでセットアップした場合は、組織に所属する端末化ができ、管理コンソールによるアプリ制限・機能制限・キッティング時の同一環境化などが可能
また、不得手なこともあり
・ネットワーク環境がない、若しくはネットワーク通信ができない場所ではできることが限られる
・データはネットワーク上(クラウドなど)に預けることが前提なのでストレージの容量は少ない
・Microsoft社のOffice文書は取り扱えるが完全互換ではない
・個人向け/組織向けのGoogleアカウントで利用できるサービスが異なる
一からの新組織やシステムの全面刷新の際には向いているかもしれませんが、Office文書ガチガチの業務や既存システムでクラウドは限定的など利用方法や環境を選ぶ側面もあります。
最近ではプレミアムモデルと銘打った高機能なChromebookも出回るようになり、選択肢は広がっていますので、取り扱うデータやシステム的な縛りが無ければ有力な選択肢になるかもしれません。