技術情報コラムColumn
Wi-Fi規格と周波数帯
最近、日常で「IEEE 802.11ac」といった規格名称が使われることが少なくなりましたね。
2018年に新しいWi-Fi規格を推し進める為、モバイル回線(4G/5G)同様に世代を表す名称が発表されました。
名称 Wi-Fi規格
Wi-Fi 6 = IEEE802.11ax
Wi-Fi 5 = IEEE802.11ac
Wi-Fi 4 = IEEE802.11n
わかりやすく覚えやすいので、この名称は一気に浸透しました。
ところで、電波という視点では、近年になりWi-Fiは大きな変化が訪れています。
国民の共有財産という位置づけのもと、電波の周波数帯は割り当てられていますが、重要度が増しているWi-Fiへの周波数帯割当が拡張されることになりました。
これまでWi-Fiでは、2.4GHz帯と5GHz帯が利用可能でしたが、新しく6GHz帯が追加され、それに合わせたWi-Fi規格が登場しました。
2022年に6GHzが拡張された「 Wi-Fi 6e 」が、2023年末 「 Wi-Fi 7 」が総務省に認可されました。
新しいWi-Fi規格では、周波数帯の拡張により速度向上と安定性が備わっています。
このコラムを読まれている目の前のパソコンやスマートフォンは、どのWi-Fi規格と周波数帯に対応しているのかを確認されたことはございますか?
Wi-Fi対応機器は、最適な周波数帯に接続して、周波数帯毎の接続台数を分散させることで、通信速度と安定性が向上する可能性があります。
是非確認してみてください。
また、新しいWi-Fi対応機器の購入を検討される機会もあるかと思います。
「Windows10の無償サポートが終了」
「スマートフォンOSがアップデート対象から外れた」
「ロボット掃除機、洗濯機が、冷蔵庫といった新しい家電に買い替える」
その際も、利用可能なWi-Fi規格と周波数帯を是非確認しましょう。
接続するWi-FiアクセスポイントのWi-Fi規格と周波数帯も忘れずに確認してくださいね。