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マルチディスプレイでウルトラワイドモニタ環境を

技術解説

皆さんはオフィスや私用PCで、マルチディスプレイは活用されていますか?

個人的には20年以上前のCRTディスプレイ時代から手放せない環境の一つと考えていますが、最近はOS側の制御も安定しており、以前あったような細々とした不具合も減ってきています。

そんな中でお勧めしたいマルチディスプレイ環境の一つに複数モニタを利用したウルトラワイドモニタの構築がありますので、ご紹介します。

 

昨今、特殊な画面比率の液晶モニタが増えており(例「21:9」⇒一般的な「16:9」のおおよそ2倍の横長画面)、様々な画面比率のウルトラワイドモニタが販売されています。

ただ、価格や選択肢の面でみるとどうしても「16:9」モニタが優位な部分も多々あります。

そんなとき役に立つのが「複数モニタを1枚のディスプレイとして扱う」という機能です。

注)この機能は基本的にNVIDIA・AMD社等のディスクリートGPUを搭載した環境が前提となり、それぞれNVIDIA社は「NVIDIA Surround」、AMD社は「AMD Eyefinity」等の名称で機能が用意されています

 

一見、Windowsのマルチモニタ機能でいう「拡張」表示と何が違うのか?

と言う気もしますが、例えばWindowsの設定で「16:9」の同じモニタを3台並べて「拡張」表示にすれば、デスクトップの見た目にはほぼ変わりません。

しかし、フルスクリーン表示される動画やゲームを表示すれば、基本的に映像が表示されるのはメインに設定されたどれか1台だけです。(プライマリディスプレイに表示される)

ソフトによっては、ウインドウ表示でサイズを変更できれば、うまく3画面にまたがって表示を引き延ばせる場合もありますが、あまり実用的ではありません。

この「複数モニタを1枚のディスプレイとして扱う」という機能はOS(Windows)側からは完全に1枚のディスプレイとして認識されることで3画面すべてをまたがって、フルスクリーン表示ができるようになるため、モニタのベゼル(枠)をまたいでではあるものの、同じサイズのモニタを用意すれば
安価にウルトラワイドモニタ環境を構築できますのでオススメです。