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Windowsでのファイル破損時の修復方法について

技術解説

Windowsも長い間使用していると、ファイル破損のよる障害が生じる事があります。また、定期的なアップデートやパッチ適用などで、システムファイルの入れ替えや追加が行われ、いつしかOSが使用している記憶領域が増大して、パソコンの動きが遅い印象を受ける事があります。

その際に良く紹介されている作業を2点ほど紹介します。

 

(1)ディスクのクリーンアップ

   これはHDD内で作成される一時ファイルやテンポラリファイルを削除する作業です。

   状況によっては残容量の増加など効果が出ない場合があります。

   手順はインターネット上にあちこちで掲載されていますが、

     ①ドライブの選択(プロパティ表示)、

     ②ディスクのクリーナアップ処理開始

     ③削除するファイルの選択

     ④作業実行

   の流れになります。

   不要ファイルの削除なので不要ファイルがなければ、効果がありません。

 

(2)システムファイルの修復

   これは、Windows7以降で動作するコマンドで、コマンドプロンプト上で「sfc /scannow」と入力し、実行します。

   システムファイルが破損していなければ「破損ファイルはない。」とのメッセージが表示されますが、「修復できませんで   した。」とのメッセージが表示される方が割合多いです。OS媒体を利用して、ログを見て修復をできる方であれば、個々のファイルを置き換えられるのでしょうが、権限がSYSTEM(特殊アカウント)なっており、アクセス拒否をされますので敷居が高いです。

   まずは、インターネットに接続できる環境でファイルを整えて下さい。コマンドは「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と実行して下さい。

   破損ファイルはインターネット経由でダウンロードして置き換わります。この後、再度「sfc /scannow」を実行してエラーがでなければ修復完了です。これでもエラーが発生する様であればコマンド「chkdsk c: /f」を実行してHDDに破損がないか確認の必要があります。なお、この際に不良セクタ情報を回復する場合は、事前にバックアップを取っておいた方が良いです。

  

インターネット上にさらに詳しい情報がありますので、そちらも参照して下さい。