技術情報コラムColumn

インターネットと宇宙

技術解説

新たなインターネットサービス「スターリンク」が日本での提供を開始しました。

「スターリンク」とは、アメリカの民間企業スペースX社が運営している衛星インターネットサービスです。

宇宙空域に衛星を打ち上げ、地球の地上のどこからでも専用のアンテナを使って通信を行えるというサービスです。

 

環境によっては利用できない場合もあるとの事ですが、地上の通信インフラが未整備の地域でもインターネットが利用できるというのは魅力的です。

この衛星インターネットの開発によって、ますますデジタル社会に拍車がかかりそうです。

地上を飛び出し、宇宙にまで範囲を広げてしまう「デジタルの世界」は、本当にすごいと思います。

 

今回スターリンクを開始するにあたり、通信衛星が何千台と打ち上げられており、将来は約12,000基を展開する予定だそうです。

夜空を見上げ「星が綺麗!!」と思っても、その夜空の先には沢山の衛星が浮遊しており、スターリンクの衛星は条件が揃えば肉眼で見えるそうです。

そんな、綺麗に見えるようで衛星とスペースデブリだらけの宇宙ですが、「そもそも宇宙は誰のもの?」という疑問が湧いてきます。

 

調べてみると、「宇宙条約」というものがあり、1967年に発効されています。

要約すると

「いずれの国家も領有権を主張することはできず、天体を含む宇宙空間の探査および利用は全人類が自由に行う事ができる」とされていますので、民間企業でも、衛星を飛ばす事ができるんですね。

 

今後も、衛星インターネットサービスを提供予定の企業があると聞きます。

地球規模を通り越して「宇宙規模」のネットワークが構築されるのも近い将来なのかもしれません。