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2022年Windows11 PCで困ったこと3選

技術解説

2022年Windows11 PCにおいて、複数のお客様よりお問い合わせ頂いた「困ったこと」を3点と、その回避策を掲載します。

 

1.Windows 11更新でBitLocker暗号化キーを求められる

 【現象】

 8月9日にリリースしたWindowsのセキュリティ更新プログラム「KB5012170」を適用後、再起動時にBitLocker回復キーの入力が求められる不具合が発生。

 【回避策】

 WebブラウザーでMicrosoftアカウントページへアクセスし、BitLocker回復キーを確認する。

 後日Microsoftが修正プログラムを提供したという情報もあるが、いつ修正したのか詳細は不明。

 ※Windows11で初めてBitLockerを認識したお客様もいらっしゃると思います。この機会にBitLocker回復キーを確認しておくことをお薦めします。

2.Windowsセキュリティに『!』が表示される

 【現象】

 設定>プライバシーとセキュリティ>デバイスセキュリティ>コア分離の項目>「メモリ整合性」のスイッチがOFFの時、Windowsセキュリティのアイコンに『!』が表示される

 【回避策】

 「メモリ整合性」のスイッチをONにすることで改善する。

 しかし、PC内で「互換性のないドライバー」が検知されると、スイッチをONにできない。

 「互換性のないドライバー」が利用中のアプリで必要なものであった場合、削除するとそのアプリが利用できなくなる可能性はあるため注意が必要。

3.暗証番号(PIN)が使えない

 【現象】

 サインイン画面で「このデバイスのセキュリティ設定が変更されたため、セットアップした暗証番号(PIN)が使えなくなりました」 と表示され、サインインできない。

 【回避策】

 ○「サインインオプション」が表示される場合

  Microsoftアカウントのパスワードでサインインし、設定でPINの再設定を行う。

 ○「暗証番号(PIN)をセットアップする」しか表示されない場合

  インターネット接続してない可能性があります。

  インターネット接続後、サインインオプションでMicrosoftアカウントのパスワードログインを実行する。

 

2022年も残り少なくなりましたが、最後まで気を引き締めて、お客様からのお問い合わせに真摯に取り組んでいきます。