ご存知の方もいらっしゃると思いますが、学校で行われている業務には、児童生徒情報管理・成績情報管理・保健関連情報管理などがあります。これらの業務をICT活用して行う校務支援システムが導入されています。
現在、校務支援システムの学校への整備状況の割合は全校種で86.0％ですが、そのうち教務関係（成績処理、出欠管理、時数等）・保健関係（健康診断票、保健室管理等）、指導要録等の学籍関係、学校事務関係などを統合して機能を有している統合型校務支援システムの導入率は56.6％と半数程度となっています。
この統合型校務支援システムの導入が小規模自治体において遅れている（政令指定都市 80％、中核市・施行時特例市 57％に対して、その他の市 28％、町村 17％のみが導入）ことや小中学校の教員の移動が都道府県単位で行われている実態を踏まえて、都道府県単位でのシステムの共同調達・運用を促進しています。
文部科学省では、校務の情報化の推進として「学校ICT環境設備促進実証研究事業」（統合型校務支援システム導入実証研究事業）に3億円の予算を計上して、4都道府県で導入を図り実証事業を行います。
文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1404427.htm
都道府県単位で導入をすることにより、比較的安価に導入できるため、各市区町村の負担が軽減でき、全ての市町村で校務システムの操作が統一され、先生が異動しても一から校務支援システムを覚え直す必要がない等のメリットがあります。
実証研究事業の委託を受けた長崎県では、本年度、モデル地域に指定した長崎市、長与町、小値賀町の一部の学校への導入を図り、活用法や効果の検証が進められ、次年度以降では全市町での導入を目指しています。
長崎県
https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2018/06/1529920138.pdf
都道府県単位で学校に統合型校務支援システムの導入が促進されることで、導入の遅れている自治体にも統合型校務支援システムが導入され、先生の業務が縮減し、子供たちと向き合う時間の確保が行われることを願っています。
7月からずっと酷暑が続いておりますが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
連日気温は体温を超し、夜になっても熱帯夜が続いています。
水分をこまめにとり、室内ではエアコンを適度につけて、熱中症にならないよう、本当にお気を付けください。
そして、この厳しい暑さは、発生から早や1ヶ月、西日本豪雨災害の被害に遭われた方々を今でも苦しめ続けていることと思います。
被災者の皆様には心からお見舞いを申し上げます。
これまで報道されてきたニュースなどによると、復旧のメドが立ったところ、ようやく立とうとしているところ、未だにメドが立っていないところと、その度合いは場所や地域よって違うようです。
ライフラインさえ復旧していない地域の被災者の皆様にとって、水害で壊れたPCの修理などは後回しであり、まずは日常生活を取り戻すことが最優先であると、心から思います。
もしかすると、被害を受けた他の家財、電化製品などと一緒に災害廃棄物としてすでに破棄してしまわれているかもしれません。
それでも、私どもコールセンターが被災者の皆様のお力になる、何かお伝えできる情報があるとすれば、それは、被災によって壊れたPCの｢修理｣について、となりましょうか。
この情報がお力になれるのかどうか、頼りなくはありますが、西日本豪雨災害は「災害救助法」に指定されていることから、被害を受けられた｢個人｣のお客様に対しては、PC各メーカーが｢特別修理サービス｣をご提供しています。
今回はそのうち、NEC、富士通、東芝の3社のWebページを紹介します。
注)他のメーカーでも｢特別修理サービス｣を実施しているのかどうかを知りたいとお考えの被災者のお客様は、利用可能なデバイス(スマホなど)を使い、GoogleやYahoo等の検索エンジンで、｢PC｣(空白)｢特別修理サービス｣と入力し、検索すれば、お探しのメーカーのサービスを見つけられるかもしれません。
・NEC (NECパーソナルコンピュータ株式会社)
｢災害救助法適用地域で被害を受けられました個人のお客様へ 特別修理サービスのご案内｣
https://121ware.com/navigate/support/info/speciallylist.html
※詳細抜粋
天災による故障は、従来保証書の有無に関わらず全て有料となっていますが、今回修理可能な状態の商品については、特別価格にて修理します。
修理料金 ： 部品代 お客様全額負担、作業料 無料
診断料 (見積もり含む)： 無料(キャンセルされても診断料はかかりません）
適用地域の地域地区町村、受付期間については、上記URLを訪れてご確認ください。
・富士通 (富士通クライアントコンピューティング株式会社)
｢災害救助法適用地区に対する特別引取修理サービスの実施について｣
https://azby.fmworld.net/support/info/disaster/
※詳細抜粋
水害、地震などの天災地変による故障は、保証期間を問わずすべて有償修理となっておりますが、修理可能な状態の製品については、特別価格にて修理いたします。
技術料 → 3割引
診断料(見積り後のキャンセル含む) → 無料
適用地域の地域地区町村、受付期間については、上記URLを訪れてご確認ください。
・東芝 (東芝クライアントソリューション株式会社)
「特別修理サービスについて」
https://dynabook.com/assistpc/info/service/cs.htm
※詳細抜粋
従来、水害、地震などの天災により生じた故障・損傷は、保証期間にかかわらず有料修理となりますが、修理可能な状態の製品については、特別価格で修理をいたします。
基本技術料金(税込)：5割引
診断料金（修理キャンセル時発生）：無料
※部品交換した場合、部品代は実費をいただきます。
適用地域の地域地区町村、受付期間については、上記URLを訪れてご確認ください。
※ご注意頂きたい点
いずれの｢特別修理サービス｣も｢受付期間｣があります。
・NEC →2018年7月5日～2019年1月31日
・富士通 →2018年7月6日～2019年1月31日
・東芝 →2018年7月6日～2018年9月30日
また、対象はあくまで、｢修理可能な状態の製品｣です。
浸水や、土砂に埋まったPCがどこまで修理できる状態にあるのか、逆に言えば、とても修理できる状態ではないのかは、お預かりしてみないと分かりかねるところです。
その意味から、3社とも診断料は無償(想像するに、お客様が一縷の望みを抱いて修理に出し、結果、修理できないとメーカー側から告げられるだけの可能性が高いのに、診断料を頂戴するのは心苦しいためかもしれません)に設定しています。
災害によって壊れたPCがお手元にあり、その中には思い出の写真、大好きな音楽、大切なファイルが入っていて、可能性は低くても、元に戻るかどうか、可能性に賭けてみたい、とお思いのお客様がおられる場合は、遠慮なく、特別修理サービスをご利用ください。
診断料は無料です。
診断し、修理できないと判断した場合、正直にその旨をお伝えし、無償でご返却します。
また、修理できたとしても、料金が高額となり、被災中のお客様にとって、そんなお金をPCには費やせない、と判断された場合でも、無償でご返却します。
どうか、ご連絡をお待ちしております。
今月は何かのトピックスの紹介を控えさせて頂きました。
ご了承ください。
来月も、当コールセンターコラムをよろしくお願い申し上げます。
