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無線LAN接続時のパスワードの重要性

コールセンターコラム

当社のコールセンター事業では、ネットワーク機器のコールセンター業務も受託しておりますが、無線LANの問い合わせが年々増加しています。   初めて無線LANを導入したという方から、 「iPadでWiFiにつなごうとしたのですけど、パスキーがわからない。何でこんなに面倒なのか」 という嘆きをお聞きしたことがあります。   なぜこのようなことになっているか掘り下げてみたいと思います。     パスキーとは、勝手に他者が無線LANネットワークを使用するのを防ぐためのセキュリティ設定です。 なので、どうしてもこの壁を乗り越える必要があるのですが、「面倒」と感じられてしまう方もいらっしゃるようです・・・。   無線LANは、ケーブルを物理的につなぐことはなく、電波が届く範囲なら自由に親機を見つけてつなぐことが出来ます。 その利便性の反面、電波が届く範囲なら誰でもつなぐことが出来てしまうので、セキュリティ設定をしていないと悪意を持った人間も自由に接続してきて不法行為を働く等問題が発生してしまいます。 それを防ぐため、パスワードを知らない人間が勝手につなげられないようにしています。   パスワードが重要なものとわかったところで、次にまた新たな障壁があります。 「接続する際のパスワードはどこに記載されているのか?」 「書いてあったとして何を入れればいいのか?」 という話しが続きます。   パスワードが書いてある場所は、お使いの親機によって違いますので、マニュアル参照するかメーカーへ聞くなどの方法で確認する必要があります。 基本的には、パスワードは目立たない場所に書いてある製品が多いです。 (目立つような位置に大きな文字で書いてあると、セキュリティの意味が無いですね。)  そして一番の問題は、書いてあったとしてもメーカーにより呼び名がまちまちなことです。   親機側は「暗号化キー」、「初期暗号キー」などなど・・・。 子機側はOSによってさらに違いがあります。  

  • Windows 7/8/10では「ネットワークセキュリティキー」
  • Windows Vistaでは「セキュリティキーまたはパスフレーズ」
  • Windows XPでは「ネットワークキー」
  などなど・・・   これも、お使いの親機によって違いますので、マニュアルを参照するかメーカーへ問い合せて調べる必要があります。   そして、入力する文字は大文字小文字、英文字と数字(多い例が1とl、8とBなど)間違えないよう入力する必要があります。     万が一、パスワードが設定されていない状態で放置していると、悪意のある第三者にネットワークを使用される危険性があります。 悪意のある者が、「サイトへ攻撃を仕掛ける」「脅迫文のようなものを送る」といった事を行った場合、無線LANを設置している人がまず疑いを掛けられてしまう可能性が高まります。   ■IPA(情報処理推進機構)での注意喚起 無線LANには適切なセキュリティの設定をしましょう!
    面倒なことばかりで大変ですが、不法侵入を防ぐためのセキュリティですのでマニュアルなどを読んで正しく取り扱いましょう。 (最近は、WPSやAOSS、らくらく無線スタートなど、パスワードを入れることなく自動設定する仕組みもあります)