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DEPについて

技術解説

昨今の携帯電話端末のサポートにおいて、MDM(※)と呼ばれるモバイルデバイス管理を無視することは出来ません。
各企業で扱われている携帯電話端末は常にMDMで管理されることになり、だからこそ紛失時の遠隔ロックや業務に必要なアプリの配信が可能となります。しかしながら端末を初期化してしまった場合、端末はMDMの管理から外れてしまいます。
MDMの管理から外れた端末は早急にMDMの管理下に復旧させる必要がありますが、多くはキッティングと呼ばれる作業が必要となるため、端末を初期化してしまった場合は端末を一旦回収する必要があります。

最近、多くの企業が導入しているサービスに「DEP」と呼ばれるものがあります。
DEPとは「Device Enrollment Program」の略であり、Apple社が提供する「教育機関及び企業向けiOS端末導入支援サービス」です。
DEPによってキッティング作業が大幅に軽減されることになり、状況によっては端末を初期化してしまった場合に必要な再キッティングと呼ばれる作業が不要となります。つまりは初期化された端末を回収する必要がなくなるのです。

DEPは事前にAppleに申し込みが必要となり、DEPに対応しているMDMを使用している等、利用にあたってはいくつかの条件があります。

管理者として非常に魅力的なDEPですが、携帯電話をサポートするヘルプデスクとしても非常に魅力的なサービスとなります。
今後、多くの企業が自社のモバイルデバイス管理にDEPを導入することになれば、ヘルプデスクとしてもサポートの幅が広がることになります。

是非、企業の管理者様にはDEPの導入を検討頂ければと思います。

 

(※)【MDM:Mobile Device Management】