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修理業務について

技術解説

今回は当社で実施している修理業務について、修理の難しさ、神経を使う点、必要スキルについて記載します。

 

■業務の難しさ

修理にはPCの種類別に専用のマニュアルが用意されています。
手順は修理箇所別に分類されているので、必要な部分を参照しながら慎重に作業を行います。

PCの新商品でモデルチェンジがあると修理手順も全く新しくなります。

 

■神経を使う点

故障箇所の切り分けはある程度正確に行う必要があり、切り分けを間違えると、
故障していない部品まで交換してしまう事になります。

一例として、Windowsのセットアップでブルースクリーンが発生するため、
HDD、マザーボード、メモリを交換しましたが改善されず、最終的にCPUが原因だった事があります。

最近は筐体がスリム化され、特にノートPC、タブレットPCは精密な構造になっているため、
爪が強力に噛み合っている部分を剥がすには、専用のヘラなどが必要になる場合があります。
また、無理に力を加えると爪が折れるなど、破損の危険性があります。

古いノートPCはプラスチックが劣化していて、脆くなっているので注意する必要があります。

筐体の交換の場合は、お客様が貼られた管理シールなどを移植する必要があるため、
シールを破損しないように注意する必要があります。

作業場所は原則として静電気対策が必須となり、リストストラップ、静電作業靴を着用し、
導電性テーブルマット、導電フロアマットを使用した環境で作業する必要があります。

 

■必要スキル

メーカーのPCを修理するには、そのメーカーが独自に設定している資格の取得が必須になっている場合があります。
またメーカーによっては、更に国際民間団体の資格であるCompTIA A+の事前取得も必須になり、
これらの資格の定期的な更新も必要になります。

 

このように、当社では様々な難しい修理に取り組んでおり、これらの修理は必要な知識やスキルを持った有資格者が対応しております。