技術情報コラムColumn

便利コマンドの紹介①

技術解説

今回はコマンドプロンプト上で使用できる便利なコマンドについて、紹介します。

 

複数のテキストファイルやCSVファイルを、1つのファイルにまとめたいと思うことはありますでしょうか。普通に1つにまとめようとすると、「1つずつファイルを開いて内容をコピーして貼り付け」という操作をファイル数分繰り返すことになります。

5個~10個程度のファイルなら、上記操作でもそれほど時間はかかりません。しかし、ファイル数が50個、100個という数になったらいかがでしょうか。単純な操作ですが、それだけでも膨大な時間が掛かるかもしれません。

 

今回は、そんな時に簡単に複数のファイルを1つのファイルにまとめる方法について紹介します。やり方については、複数ありますが今回はTYPEコマンドをします。

 

【手順】

1.まとめたいTXTファイルまたはCSVファイルを1つのフォルダにまとめます。

 

今回の例では、Cドライブに「column」フォルダを作成し、ファイルを3つ用意しました。また、結合したファイルを保存するために、「ALL」フォルダを作成します。

 

 

各CSVファイルの中身は下記の通りです。

ヘッダーはありませんが、会社名・住所・電話番号の情報が記述されています

 

 

 

 

2.「column」フォルダ内に、「marge.bat」を作成し、メモ帳で開きます。

     下記コマンドを入力して、保存します。

  ※TXTファイルを結合する際は、「*.csv」の後ろを「*.txt」に変更してください。

 

3.「marge.bat」をダブルクリックして実行します。

 

 

4.実行後、ALLフォルダの中に「marge.csv」が作成されています。

 

5.「marge.csv」ファイルの中身を確認してみます。

3つのファイルの内容が、含まれています。

 

 

【まとめ】

 

今回は複数のファイルを1つにまとめる方法として、TYPEコマンドを紹介しました。

フリーソフトなどを使用してまとめることもできますが、今回紹介した方法ではWindows標準の機能だけで行うことができます。

手作業で1つずつコピー&ペーストを行うよりも、効率的に行えるので是非試してみてください。