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情報処理安全確保支援士について

技術解説

先日、情報処理安全確保支援士講習(集合研修)に行ってきました。情報処理安全確保支援士とは、サイバーセキュリティに関する実践的な知識・技能を有する専門人材の育成と確保を目指して、国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」制度として発足したものです。情報処理関係の資格では初めて士業になります。

私は過去に情報セキュリティスペシャリスト試験に合格していたので、登録後、Eラーニング、集合研修を受講することが上記資格の維持条件となっていました。(※情報処理安全確保支援士に合格した方は、初年度はEラーニングのみで、3年に一度、集合研修があります。)

集合研修というと、講師の方が一方的に話をして終わる、というものも多いのですが、本研修は要点の説明を少し行った後、事例をもとに5人のグループを組んで、その対応策を考え、発表する、というものでした。1つのグループが発表している時には、他のグループはその発表内容を聞き、おかしいところがあれば質問するという形で、鋭い指摘も多く、非常に緊張感のある研修でした。

研修に出席している方は社内の情報セキュリティ担当であったり、顧客に提案を行っている方、製品・サービスを管理している方など、色々な業種の方がいて実体験に基づいた意見を出されていたので、新たな発見もあり、非常に刺激になりました。

情報処理安全確保支援士はまだできたばかりの制度ですが、試験、Eラーニング、研修と実業務に生かせるものが多いので、当社でも取得人数の拡大に向けて社内の情報セキュリティ教育を充実させて行きたいと思っております。