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学校における教育の情報化の実態調査

コールセンターコラム

昨年の12月に文部科学省より、「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」の平成28年度結果が公表されました。

この調査は、学校教育及び教育行政のために地方公共団体において整備されたICT機器のほか、学校のインターネット接続環境、教員のICT活用指導力の状況を明らかにし、国・地方を通じた教育諸施策を検討・立案するための基礎資料を得ることを目的としています。

下記の表は全国にある学校のコンピューターの設置状況とインターネットの接続状況になります。

 

■全国「コンピューターの設置状況」及び「インターネット接続状況」の実態(合計)

【出展】

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/jouhouka/1259933.htm

文部科学省では、2020年度に向けて「全ての学校で1人1台の情報端末を活用した学習を推進する」ことを掲げていますが、調査結果からは、教育用コンピューター1台あたりの児童生徒数は全国平均 5.9人/台となっているのが現状です。

1台当たりの児童生徒数が最も少ないのは、佐賀県の1.9人/台で、反対に最も多いのが神奈川県の8.0人/台となっています。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、普通教室で利用することが多いタブレット端末ですが、タブレットの場合、無線LANやLTEといった通信手段が必要となります。

こちらも調査結果をみると、普通教室の無線LAN整備率は全国平均で29.6%となっており、まだまだ低い数字と言えます。

無線LANの普及率が上がることにより、タブレット導入も進み、1人1台の情報端末の活用ということも加速するのではないかと思います。

 

2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会で、「1人1台タブレット環境」と「堅牢な校務支援システム環境」によるデータの効果的活用を通じて、個に応じた学習指導と学級・学校経営を支援する「スマートスクール」(仮称)構想に向けた方策が設置され、文部科学省から、昨年の7月に「教育の情報化加速化プラン」が策定されました。

 

学校へのコンピューター導入が進んで行くことにより、子どもたち一人一人が自らの可能性を最大限に発揮するために、主体的に考え、他者と協働を行いながら創造し、新たな問題の発見・解決に取り組んでゆくアクティブラーニング学習も、ますます進んでいくのではないでしょうか