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CAPTCHAって何のためにあるの?

コールセンターコラム
2015年7月にWindows10が発表されてから、早いもので1年半が経ちました。 Windows10は、Windows8から本格導入が始まった「Microsoftアカウント」というユーザーアカウント設定を利用します。 昨年の7月29日(日本時間)まで、自動更新を介して無償配布されていたことで、Windows7ユーザーにも「Microsoftアカウント」を周知させたと言えるかもしれません。   ところで、Windows8、10ユーザーの方は、「ホーム - Microsoft アカウント」のホームページを訪れた経験はありますでしょうか。 Windows8の発表以降、コールセンターへのお問い合わせには、Microsoftアカウントのパスワードを忘れた、もしくは、合っているのにパスワードが拒否される、との相談があります。   このような場合、他にインターネットへの接続が可能なデバイス(スマートフォンでも可)をお持ちの場合、「ホーム - Microsoft アカウント」のページを訪問して頂き、パスワードのリセットと再設定を案内しております。
・「ホーム - Microsoft アカウント」の「アカウントの回復」画面
ホーム - Microsoft アカウント 画面
このページでも利用されている「画像認証」は、表示されている画像に書かれている文字を入力するもので、「CAPTCHA」(キャプチャ)と呼ばれています。
※「CAPTCHA」とは 「completely automated public Turing test to tell computers and humans apart」(コンピュータと人間を区別する完全に自動化された公開チューリングテスト)の頭文字を取って作られた言葉。
「CAPTCHA」は、今行われている操作を「人間」が行っているかどうかを確認するためのものです。   これは、悪意を持った者(主にスパム業者)が、スパムメールなどの配信を目的として、Microsoftアカウントを大量に作成するプログラムが動作できないよう、その対策として設けられたのが、「CAPTCHA」(画像認証)なのです。   人間には、この画像にどのような文字が書かれているのかを判読することが可能ですが、コンピュータは、この画像に書かれている文字を基本的には判読することはできません。 その意味でも、コンピュータによる不正アカウントの作成や不正参加を防ぎ、運用側、利用する側の両方を守るためにも、この技術は必要とされています。
しかし、最近では人間の判別さえ困難な「CAPTCHA」を採用するWebサイトも現れており、人間までもが排除されてしまう、と話題になっています。   あまりにも難解な「CAPTCHA」であると、パスワードのリセットも一苦労という状況にもなります。   その理由として、スパム業者が新たな「CAPTCHA」の画像を認知するマルウェアを開発し、サイト運営側は「CAPTCHA」の画像を難しくするという、いたちごっこが発生していると言われています。
もし今後、Microsoftアカウントのパスワードのリセットをせざるを得なくなった際は、スパム業者のプログラムではなく、間違いなく、「人間」であることを証明する機会だと理解を頂き、文字入力してもらえればと思います。