コールセンターコラムColumn

Windows Live Mailが利用できなくなる?

コールセンターコラム
2017年(平成29年)、明けましておめでとうございます。 年末年始をいかがお過ごしになりましたでしょうか。
ところで、Windows Live Mailが利用できなくなるということをご存知でしょうか。 OSのサポート終了のように、大々的に取り上げられず、ご存知の方も少ないかもしれませんが、実は、Windows Live Mailは提供元であるMicrosoftが、すでにサポートを終了しています。   2016年9月2日、Microsoftは「Windows Essentials 2012」のサポートを2017年1月10日に終了することを、リリースノートで発表しました。   http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1018353.html   上記は、そのことを紹介した、「Internet Watch」Web誌の記事のURLです。   これで分かるとおり、「Windows Essentials 2012」のサポート終了は、4か月前からアナウンスされていました。
※Windows Essentialsとは
「Windows Live Mail」は「Windows Essentials」の一部として無償提供されました。 「Windows Essentials」には「2009」(XP向け)、「2011」(Vista向け)、そして「2012」(7以上向け)の3つのバージョンがあり、最終バージョンは「2012」です。 Live Mailを含んだ、「Live Messenger」、「Live Photo Gallery」、「Live Movie Maker」、「Live Writer」などのアプリケーションパックの総称が「Windows Essentials」であり、単体だけをダウンロードすることはできません。
「Windows Essentials」の登場は、Windows7の登場と同じタイミングです。  前身のOSである「Vista」には、「Windows Mail」、「Windows Photo Gallery」、「Windows Movie Maker」が標準で搭載されていましたが、MicrosoftはWindows7からこれら一連のアプリケーションの標準搭載を取りやめました。   http://japan.cnet.com/news/ent/20380790/   上記URLは、2008年9月24日付で掲載された、本件に関する、CNET News.comのWeb記事のURLです。   つまり、先述のアプリケーションの標準搭載を取りやめる代わりに、Microsoftは「Live.com」(当時)に「Windows Essentials」を用意し、ユーザーが「自らの選択で」ダウンロードすることで、それらに代わるアプリケーションを入手できるようにしていました。
これに困ったのは、PCメーカー各社だったと思われます。   それまでは「Outlook Express」や「Windows Mail」などの、OS標準搭載のメールソフトがなくなったのです。   そこで、各社が共通して対処したのが、Windows7へあらかじめ、「Windows Live Mail」をプリインストールしておくことでした。(※メーカー、モデルにより搭載の有無は異なります)   この経緯からコールセンターの中でも、Windows Live Mailをサポートする、しないと、対応が分かれていたりもしました。   そしてとうとう、提供元であるMicrosoft自身も、「Windows Essentials」のサポートを本年1月10日で終了しました。    現在もWindows7でWindows Live Mailをご利用の方には切実な問題かと思います。 先述の通り、Windows7にはWindows Live Mailに代わるOS標準搭載のメールソフトが存在しないためです。 (Windows8.1、10にはストアアプリの「メール」があるため、使い勝手の違い等があるとはいえ、乗換自体は可能)   ユーザー自身の判断と力量で、他のメールソフトに乗り換えることを迫られていると言えます。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13785/windows-essentials-2012-release-notes   上記は、Microsoft社の「Windows Essentials 2012 リリース ノート」のURLです。 ここにも記載がありますが(以下、上記ページからの転載)、
・インストール済みのWindows Essentials 2012アプリケーションはどうなりますか?
⇒既にインストールされているアプリケーションは、引き続き現在と同じように動作します。ただし、サポートされていない製品の使用をサポート終了日以降も続けると、セキュリティ リスクが高くなります。
・Windows Live メールは引き続き使用できますか?
⇒はい、できます。ただし、一部のメール サービス プロバイダーは、セキュリティと信頼性を改善するために、Windows Live メールでサポートされていない新しい電子メール プロトコルに移行しています。これらのメール サービス プロバイダーでは、機能しなくなる可能性があります。
記載されていることを要約すると、「使い続けることは可能だが動作保証はしない。セキュリティ上のリスクも高まる」とMicrosoftは言っています。   今でもWindows7を愛用し、Windows Live Mailをご利用の皆様、サポートはもう終了しています。早急な検討と対策が必要ですのでご注意ください。