最近、教育の現場でChromebookの話が出てくることがあります。

アメリカでは、2016年の調査で幼稚園から高校3年生までの教育機関で導入されたパソコンやタブレットで、Chromebookのシェアが58%という調査結果が発表され、教育先進国の、スウェーデンやニュージーランド、カナダでも一番利用されているといった調査結果も発表されています。

 

理由として、以下の4つがあるといわれています。

1)設定・運用がシンプルで教員の負荷軽減を実現

Chrome Education(端末管理ライセンス)を導入することで、ポリシーの設定と実行、アプリの配布などが簡単に、個々の端末に触れることなく実行可能。


2)導入・運用のトータルコストを低減

本体購入時の価格が安く、運用の費用や教員の設定や授業準備などに使う時間の削減が期待でき、基本ツールであるグループウェアの G Suite for Education が学校法人に対して無償で提供されて、端末管理ライセンスの利用により10台から数千台規模まで同時にアプリやソフトを配信し、リモートで管理できる。


3)G Suite for Education併用で汎用性が高い

G Suite for Educationを使うことで、いつでも、どこでも、どの端末からでもドキュメントなどのアプリにアクセスすることができ、全員がリアルタイムで一緒に作業することができる。


4)アクティブ・ラーニングを加速する

Chromebook および G Suite for Educationがもたらす高い波及効果。

アクティブ・ラーニングを加速する共同作業を簡単に実現し、リアルタイムで生徒の作業を確認することでより素早いフィードバックが可能。

 

日本でのChromebookの活用

町田市内の公立小中学校2項で、2017年12月4日よりChromebookの先行配布を行い、2018年度より2020年度にかけて町田市内の全公立小中学校(62校)に順次展開が予定されています。

NTTデータ

http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/120401.html

 

日本では、授業支援、課題管理、プログラミング学習など様々なアプリを利用してタブレットやノートパソコンを使った授業を行っている学校があります。

今までは、Microsoft Officeが使用できない等の課題がありましたが、昨年末からGoogle Playsストアからダウンロードして利用できるようです。

 CNET JAPAN

 https://japan.cnet.com/article/35111031/

 

ICTコーディネータ試験でも、取り扱われる話題となってきていますので、機会があれば手にとって見られてはいかがでしょうか

 

■パスワードは煩わしい、その気持ちは分かりますが…

 

今年の冬は過去最強クラスの寒波の影響から、各地に記録的な大雪をもたらしました。

 特に、豪雪によって福井県と石川県をつなぐ国道8号線で1,500台以上の車が立ち往生して動けなくなったニュースはまだ、記憶に新しいのではないかと思います。

 読者の皆様の中でもし、大雪による被害に遭われた方がいらっしゃるとすれば、心よりお察し申し上げます。

 

私は比較的都会と言える地域に住んでいて、豪雪を経験することはありませんでしたが、それでも、この寒さはいつまで続くのかと、桜の咲く季節を待ち望んでおりました。

そして、やっと三月を迎え、少しずつではありますが、日中は暖かくなる日差しを感じながら、年度末の慌ただしさと格闘する日々を送っており、読者の皆様もたぶんそうなのではないか、と想像する次第です。

 

三月は別名「弥生」と申しまして、由来は「草木がいよいよ生い茂る月」を意味する「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって、「やよひ」となったそうです。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/3%E6%9C%88

(Wikipedia – 3月)

 

他にも「花月」「季春」「桜月」「早花咲月」「桃月」「花見月」などがあり、いかにも春の到来を告げる月と言えましょうか。

そして何より、もうすぐ、桜を肴にお酒が飲める場、「花見」の時期もやってきます。

飲めない方も飲む方も、来たる暖かい季節の旬をどうかお楽しみください。

 

ところで、コールセンターへお問い合わせ頂く案件の中でも比較的多い部類に入るのが、パスワードに関する困りごとです。

 

「パスワードを忘れた」「(これまで通っていた)パスワードが通らなくなった」などですが、後者は、Microsoftアカウントによる初期設定が推奨されるようになったWindows8(.1)以降から、お問い合わせが増加しているように感じます。

 

その要因はいくつかあるのですが、Windows8(.1)が主流だった頃に見受けられたのが、プロバイダから提供されているメールアドレスをMicrosoftアカウントに利用される(ことに問題はない)も、利用したメールアカウントの確認作業を失念し、ある一定期間が過ぎてしまうことによりパスワードが無効となり、既知のパスワードが通らなくなることでした。

(「@outlook.jp」ドメインでMicrosoftアカウントを新規作成した場合、このような問題は発生しません。)

 

この場合の解決策は、他にインターネットが閲覧できる機器(PC、スマートフォンなど)を使って「ホーム-Microsoftアカウント」ページを訪れ、「Microsoftアカウントの登録内容の確認/変更」へ進み、パスワードをリセットするしかありません。

 

 

ちなみに、Windows10搭載のメーカー製PCには「Office2016」(以前は「2013」)が添付されている場合が多く、プロバイダから提供されたメールアドレスをMicrosoftアカウントとして利用すると、そのメールアドレスの確認を完了しなければOfficeのインストールができないというジレンマに陥るため、このことに嫌でも気づかされます。

(この場合、メールアドレスの確認がかなりの手間となることから、別問題となり得ます。)

 

それはともかく、Microsoftアカウント導入による初期設定の採用が、Windows7以前とWindows8(.1)以降の大きな違いと言えますが、Microsoftアカウントを使用する場合にはパスワードの設定を免れることはできません。

 ただし、Windows8(.1)以降であっても「ローカルアカウント」を使用する場合は、周知のことではありますが、パスワードの設定を免れることができます。

注)Windows8(.1)のみ、ローカルアカウントではタイルアプリの一部(Windowsストアなど)が利用できない等の制限あり。

 

 もしかすると、読者の皆様の中には、「パスワードを毎回入力するなど面倒」「パスワードなど設定しなくても使えるようにしたい」とお考えの方がおられるかもしれません。

 確かに、その方が楽でしょう。

なければ、忘れることも間違うこともないからです。

 しかし、パスワードは、「基本的」かつ「重要」なものと言えます。

 

 これはPCに限ったことではなく、スマートフォン、タブレットでも同じでしょう。

 仮に、ご家族の中ではご自分しかPCなどをご利用になっていないとしても、パスワードがなければ、勝手に利用する機会を誰にでも与えてしまうことになりかねません。

 それは、情報管理の観点からもセキュリティの観点からも問題であり、更には、自分が被害者になるのみならず、加害者になってしまう危険性もはらんでいます。

 

 正直、コールセンター関係者である私でさえ、時にはパスワードの入力を煩わしく思うことはありますが、だからと言って、パスワードをなくそうとは考えません。

 それでも人情として、必要なことは分かったが、でも、ならばせめて、「入力を省略することはできないのか」とお考えになられる方もおられることでしょう。

 

 その方法は、実際にあります。

 具体的には、「netplwiz」、もしくは「control userpasswords2」というコマンドを使用し、「ユーザーアカウント」ダイアログボックスを表示することで、パスワードを省略する設定が可能です。

 

 詳細な方法については、下記URLのページ(NEC、富士通2社)を紹介します。

興味のある方は訪れて、お確かめになってください。

 

 ※Windows 7で起動時のパスワード入力を省略する方法

 https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=012586

 (NEC LAVIE公式サイト)

 

 ※[Windows 8.1/8] パソコンの起動時に、パスワードの入力を省略する方法を教えてください。

http://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=1210-4658

(富士通 FMVサポート)

 

※Windows 10で起動時のパスワード入力を省略する方法

https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/qadoc?QID=017735

(NEC LAVIE公式サイト)

 

併せて、スリープ等の省電力状態からの復帰時にパスワードの入力を求められる設定も煩わしい、とお考えの方がおられるとすれば、それも省略することが可能です。

詳細な方法については、下記URLのページ(NEC、富士通2社)を紹介します。

興味のある方は訪れて、確かめてみてください。

 

※[Windows 7] スリープや休止状態から復帰するときのパスワード設定を解除する方法を教えてください。

https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=6108-4234

(富士通 FMVサポート)

 

※[Windows 8.1/8] スリープや休止状態から復帰するときのパスワード設定を解除する方法を教えてください。

https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=0509-9201

(富士通 FMVサポート)

 

※Windows 10でスリープから復帰する際にパスワード入力を省略する方法

http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=018311

(NEC LAVIE公式サイト)

 

このような方法があることを紹介しておいて、翻って申し上げるのですが、パスワードの入力を省略することは「お勧め」しません。

 

なぜかと申しますと、もし、起動時、省電力状態からの復帰時、その両方でパスワードの入力を省略すると、PC利用時に全く、パスワードの入力を求められなくなります。

パスワードの入力が煩わしい方には願ったり叶ったりと言えますが、入力をしなくなるとほとんどの場合、残念ながら、ご自分で設定したパスワードを「忘れて」しまいがちです。

これはPCのみならず、キャッシュカードやクレジットカードでも同じことでしょう。

 

忘れてしまうと、「入力が必要な」状況に遭遇した場合、とても困ることになります。

 

以前にもご紹介しましたが、特に、Windows10では年に2回の機能更新プログラムが提供され、OSのバージョンがある意味、「強制的に」上がっていきます。

この際に、ご利用の環境によってはパスワードの入力を省略している設定が解除され、自動更新(アップグレード)完了後にパスワードの入力を求められることがあるのです。

 

パスワードを失念していない方はこうなっても慌てることはないのですが、失念した方にとっては大慌ての状況となります。

メモを取っている場合はメモを取り出し、該当するパスワードをお探しになるも、他に利用しているサイトなどのパスワードを一緒にメモしておられるため、どれが「Microsoftアカウント」のパスワードか分からず、また、このような場合はなぜか、どれを入力してもパスワードが通らず、困惑されることが多いようです。

 

この状況は、Windows8から8.1へほぼ強制的にアップグレードした際にもありました。

こうなると、先に述べたのと同じく、解決先は他にインターネットが閲覧できる機器を使って「ホーム-Microsoftアカウント」ページを訪れ、「Microsoftアカウントの登録内容の確認/変更」へ進み、パスワードをリセットするしかありません。

 

 「Microsoftアカウント」は賛否両論あるかと思いますが、パスワードのリセットができるという観点から考えますと、便利であると言えます。

 なにせ、Windows7では、それがどのような状況であれ、パスワードを忘れてしまった場合には、PCを「初期化」するしか、基本的には手段がありませんでした。

 このことは、Windows8(.1)、Windows10でローカルアカウントを使用している場合も同じです。

 

 いずれにしても、ほんのひと時でも、入力が煩わしいと思われることは重々理解できるのですが、稀な機会かもしれませんが、このような状況を避けるためにも、PCご利用時、パスワードは「毎回」入力される方が無難であり、もし、どうしても省略したいとお考えであれば、入力を求められる状況に遭遇した場合に備えて、いつでも分かるようにしておくことをお勧めします。

 

 来月も、当コールセンターコラムをよろしくお願い申し上げます。

梅のつぼみがほころぶ季節となり、春の訪れが待ち遠しく感じますね。
まだまだ寒さは和らぎませんが、お風邪などひかれませんようご自愛ください。

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今回は文教ICT総合サービスの一部である校務支援システムのコールセンターについて対応内容の一部をご紹介します。

※校務の情報化に関してはこちらの記事を参照してください
https://www.pct.co.jp/cccolumn_20170418


◆主な問合せ
・校務(教務)関連
 成績処理(成績入出力)、通知表、時間割(週案)等
・学籍関連事務
 児童生徒の転出入処理方法、指導要録や出席簿等
・学校ホームページ作成、保護者用メールの操作支援
・校務支援パソコンの修理受付
 校務支援に関連するハードウェアの障害切り分け、
 修理受付(パソコンやプリンタ、スキャナなど)


◆今の時期(2月~3月)に多い問合せ
・進学先に送るための指導要録(抄本)の確認方法
・卒業者、修了者台帳の作成に関して
・来年度の児童生徒の仮組設定方法
・インフルエンザ等、学校が休業になるための保護者用
 メールの作成に関して
・学年(学級)休業の設定方法に関して


コールセンターでは様々な相談に対応できる様、常に知識を共有、蓄積し、より良い解決方法を模索しております。
もちろんすべての案件を解決に導けるわけではありませんので、代替案を提示する場合もあります。

校務支援システムも種類が様々にありますが、コールセンターに勤める対応員が「校務の知識」を持っていることで、どのような校務支援システムであったとしても臨機応変に対応することが可能です。

PCTは先生の貴重なお時間を最大限活用してもらうため、全力でサポートしております。


※文教ICT総合サービスの情報はこちら
https://www.pct.co.jp/itservice/education