「SNS」を使っていますか? 「SNS」とは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略で「人と人とのつながりを促進・支援する、コミュニティ型のWebサイトおよびネットサービス」と言われています。
手元に「スマートフォン」や「パソコン」などインターネットに接続できる環境であれば「いつでも」「どこでも」書き込みすることができ、なおかつ情報を共有することができるという非常に便利なツールで子どもたちの利用率も高くなっています。その反面、いじめ等のトラブルや犯罪に巻き込まれるケースも少なくありません。
私たちICT支援員は「情報モラル」について最新の情報を収集し、アドバイスすることが重要になっています。
●20代以下のSNS利用率」
手軽にコミュニケーションなどをとることができる便利なものになり、20代以下の「最近1年以内に利用した経験のあるSNS」を確認したところ、以下のような順となっています。
・LINE :62.8%(年代別全体:37.5%)
・Twitter :52.8%(年代別全体:31.0%)
・Facebook :49.3%(年代別全体:35.3%)
●SNS上でのトラブル経験
一方、SNS上でのトラブル経験については全体の8割以上は「トラブルにあったことはない」と回答しているものの、年代が下がれば下がるほどトラブルにあった人が増える傾向となっており、20代以下ではSNS利用者のうち「26.0%」が何らかのトラブルにあった経験を持っています。
トラブルの内容を見てみると
「自分は軽い冗談のつもりで書き込んだが、他人を傷つけてしまった」 「自分の発言が自分の意図とは異なる意味で他人に受け取られてしまった(誤解)」 「ネット上で他人と言い合いになったことがある(けんか)」 「自分の意思とは関係なく、自分について(個人情報、写真など)他人に公開されてしまった(暴露)」
が比較的高くなっています。
SNS上のトラブルは、そのまま学校現場におけるトラブルにもつながることがあります。 こうしたトラブルに巻き込まれないようにするためには、利用者の「情報モラル」が重要になってきます。 子どもたちがいじめ等のトラブルや犯罪に巻き込まれないようにするとともに、学習への悪影響を防ぐため、東京都教育委員会では平成27年に「SNS東京ルール」を策定しています。
SNS東京ルール 1 一日の利用時間と終了時刻を決めて使おう。 2 自宅でスマホを使わない日をつくろう。 3 必ずフィルタリングを付けて利用しよう。 4 自分や他者の個人情報を載せないようにしよう。 5 送信前には、相手の気持ちを考えて読み返そう。 ※「SNS東京ルール」を踏まえて、学校や家庭でルールを定める
現在、学校現場ではタブレット端末を含め、情報機器を利用するにあたり、単なる使い方だけではなく「情報モラル」の普及にも努めています。 私たちICT支援員も学校現場において、子どもたちだけではなく、先生方やPTAの方々にも「情報モラル」についてご説明させていただく機会が増えました。
特に使い始めたばかりの子どもたちには、「情報モラル」については学校内での教育だけではなく、家庭内でのルールも重要になるといわれています。 ぜひ、皆様もご家庭内で一度「情報モラル」について話し合ってみてはいかがでしょうか。
【参照】
・総務省「平成27年度版 情報通信白書」 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/h27.html
・東京都教育委員会 報道発表資料「SNS東京ルール」の策定について http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2015/pr151126d.html
当社のICT支援員、および文教関連の事業・サービス
■文教ICT総合サービス http://www.pct.co.jp/itservice/education
教育機関のICT機器に関するコールセンター対応から、ICT支援員派遣・ICT機器の資産管理など様々なサービスをご提供いたします。
■文教ICTハイブリットサポート http://www.pct.co.jp/itservice/ict_hybridsupport
コンタクトセンターによる電話サポートと、ICT支援員による現地サポートを融合した当社独自のサービスです。 30年以上にわたり、パソコンや周辺機器などICT機器を中心としたコールセンターの運営をしてきた「PCテクノロジー」だからこその技術力・品質をご提供いたします。
2015年7月にWindows10が発表されてから、早いもので1年半が経ちました。 Windows10は、Windows8から本格導入が始まった「Microsoftアカウント」というユーザーアカウント設定を利用します。 昨年の7月29日(日本時間)まで、自動更新を介して無償配布されていたことで、Windows7ユーザーにも「Microsoftアカウント」を周知させたと言えるかもしれません。   ところで、Windows8、10ユーザーの方は、「ホーム - Microsoft アカウント」のホームページを訪れた経験はありますでしょうか。 Windows8の発表以降、コールセンターへのお問い合わせには、Microsoftアカウントのパスワードを忘れた、もしくは、合っているのにパスワードが拒否される、との相談があります。   このような場合、他にインターネットへの接続が可能なデバイス(スマートフォンでも可)をお持ちの場合、「ホーム - Microsoft アカウント」のページを訪問して頂き、パスワードのリセットと再設定を案内しております。
・「ホーム - Microsoft アカウント」の「アカウントの回復」画面
ホーム - Microsoft アカウント 画面
このページでも利用されている「画像認証」は、表示されている画像に書かれている文字を入力するもので、「CAPTCHA」(キャプチャ)と呼ばれています。
※「CAPTCHA」とは 「completely automated public Turing test to tell computers and humans apart」(コンピュータと人間を区別する完全に自動化された公開チューリングテスト)の頭文字を取って作られた言葉。
「CAPTCHA」は、今行われている操作を「人間」が行っているかどうかを確認するためのものです。   これは、悪意を持った者(主にスパム業者)が、スパムメールなどの配信を目的として、Microsoftアカウントを大量に作成するプログラムが動作できないよう、その対策として設けられたのが、「CAPTCHA」(画像認証)なのです。   人間には、この画像にどのような文字が書かれているのかを判読することが可能ですが、コンピュータは、この画像に書かれている文字を基本的には判読することはできません。 その意味でも、コンピュータによる不正アカウントの作成や不正参加を防ぎ、運用側、利用する側の両方を守るためにも、この技術は必要とされています。
しかし、最近では人間の判別さえ困難な「CAPTCHA」を採用するWebサイトも現れており、人間までもが排除されてしまう、と話題になっています。   あまりにも難解な「CAPTCHA」であると、パスワードのリセットも一苦労という状況にもなります。   その理由として、スパム業者が新たな「CAPTCHA」の画像を認知するマルウェアを開発し、サイト運営側は「CAPTCHA」の画像を難しくするという、いたちごっこが発生していると言われています。
もし今後、Microsoftアカウントのパスワードのリセットをせざるを得なくなった際は、スパム業者のプログラムではなく、間違いなく、「人間」であることを証明する機会だと理解を頂き、文字入力してもらえればと思います。