学校現場において「タブレット端末」が導入されることが多くなっています。 そのため、手軽に「タブレット端末」を活用する手段として「カメラ」機能を使う機会も多くなっています。 学校現場において「手軽」であるがゆえに見逃されがちですが、写真撮影における注意点をご紹介したいと思います。
●写真撮影は「まず、断ってから」
基本的に「人物」の写真撮影は本人の許可を得てから撮影するようにしてください。 嫌がる人にカメラを向けないように注意しましょう。
●偶然写りこんでしまった人や子どもたちについて気を付けたいこと
撮影した写真に写りこんでいる人や子どもたちについては、写真を取り扱う際に個人を特定できないよう配慮しましょう。 個人の特定が出来ないように配慮することは「肖像権侵害」ではなく相手の「肖像権を守る」ためでもあります。 ホームページへの掲載時や資料で利用する写真についてもトラブルに巻き込まれることも考えられますので注意が必要です。
多くの人にとって私生活上の容姿を無断で撮影されたり、撮影された写真を勝手に公表されたりするのは不快であり嫌悪感を覚えるものです。 このような精神的な苦痛を受けないように保護を受けることのできる権利を「肖像権」と呼びます。 この「肖像権」には二つの側面があります。
(1)「人格権」としての側面(プライバシー権)
自己の容姿を無断で撮影されたり、撮影された写真を勝手に公表されたりしないよう主張できる権利です。 日本国憲法には明文化された規定はありませんが、第13条(個人の尊重)によって保障されると解釈されています。  
【日本国憲法 第十三条】 すべて国民は、個人として尊重される。 生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
(2)「財産権」としての側面(パブリシティ権)
著名人の肖像や名前に依拠する経済的な価値を保護・独占できる権利で「財産権」に則した権利です。 パブリシティ権も明文化されているわけではありませんが、保護されるべきであるとされています。
上記以外にも写真撮影には十分配慮が必要な場合があります。 肖像権だけではなく、個人情報や著作権の観点からも取り扱いには十分注意していきたいものです。 皆様も普段撮影している写真について気にかけてみてはいかがでしょうか。
当社のICT支援員、および文教関連の事業・サービス
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2017年(平成29年)、明けましておめでとうございます。 年末年始をいかがお過ごしになりましたでしょうか。
ところで、Windows Live Mailが利用できなくなるということをご存知でしょうか。 OSのサポート終了のように、大々的に取り上げられず、ご存知の方も少ないかもしれませんが、実は、Windows Live Mailは提供元であるMicrosoftが、すでにサポートを終了しています。   2016年9月2日、Microsoftは「Windows Essentials 2012」のサポートを2017年1月10日に終了することを、リリースノートで発表しました。   http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1018353.html   上記は、そのことを紹介した、「Internet Watch」Web誌の記事のURLです。   これで分かるとおり、「Windows Essentials 2012」のサポート終了は、4か月前からアナウンスされていました。
※Windows Essentialsとは
「Windows Live Mail」は「Windows Essentials」の一部として無償提供されました。 「Windows Essentials」には「2009」(XP向け)、「2011」(Vista向け)、そして「2012」(7以上向け)の3つのバージョンがあり、最終バージョンは「2012」です。 Live Mailを含んだ、「Live Messenger」、「Live Photo Gallery」、「Live Movie Maker」、「Live Writer」などのアプリケーションパックの総称が「Windows Essentials」であり、単体だけをダウンロードすることはできません。
「Windows Essentials」の登場は、Windows7の登場と同じタイミングです。  前身のOSである「Vista」には、「Windows Mail」、「Windows Photo Gallery」、「Windows Movie Maker」が標準で搭載されていましたが、MicrosoftはWindows7からこれら一連のアプリケーションの標準搭載を取りやめました。   http://japan.cnet.com/news/ent/20380790/   上記URLは、2008年9月24日付で掲載された、本件に関する、CNET News.comのWeb記事のURLです。   つまり、先述のアプリケーションの標準搭載を取りやめる代わりに、Microsoftは「Live.com」(当時)に「Windows Essentials」を用意し、ユーザーが「自らの選択で」ダウンロードすることで、それらに代わるアプリケーションを入手できるようにしていました。
これに困ったのは、PCメーカー各社だったと思われます。   それまでは「Outlook Express」や「Windows Mail」などの、OS標準搭載のメールソフトがなくなったのです。   そこで、各社が共通して対処したのが、Windows7へあらかじめ、「Windows Live Mail」をプリインストールしておくことでした。(※メーカー、モデルにより搭載の有無は異なります)   この経緯からコールセンターの中でも、Windows Live Mailをサポートする、しないと、対応が分かれていたりもしました。   そしてとうとう、提供元であるMicrosoft自身も、「Windows Essentials」のサポートを本年1月10日で終了しました。    現在もWindows7でWindows Live Mailをご利用の方には切実な問題かと思います。 先述の通り、Windows7にはWindows Live Mailに代わるOS標準搭載のメールソフトが存在しないためです。 (Windows8.1、10にはストアアプリの「メール」があるため、使い勝手の違い等があるとはいえ、乗換自体は可能)   ユーザー自身の判断と力量で、他のメールソフトに乗り換えることを迫られていると言えます。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13785/windows-essentials-2012-release-notes   上記は、Microsoft社の「Windows Essentials 2012 リリース ノート」のURLです。 ここにも記載がありますが(以下、上記ページからの転載)、
・インストール済みのWindows Essentials 2012アプリケーションはどうなりますか?
⇒既にインストールされているアプリケーションは、引き続き現在と同じように動作します。ただし、サポートされていない製品の使用をサポート終了日以降も続けると、セキュリティ リスクが高くなります。
・Windows Live メールは引き続き使用できますか?
⇒はい、できます。ただし、一部のメール サービス プロバイダーは、セキュリティと信頼性を改善するために、Windows Live メールでサポートされていない新しい電子メール プロトコルに移行しています。これらのメール サービス プロバイダーでは、機能しなくなる可能性があります。
記載されていることを要約すると、「使い続けることは可能だが動作保証はしない。セキュリティ上のリスクも高まる」とMicrosoftは言っています。   今でもWindows7を愛用し、Windows Live Mailをご利用の皆様、サポートはもう終了しています。早急な検討と対策が必要ですのでご注意ください。